本日はライティングの上達に役立つ、英語の文章構成についてお話ししていきたいと思います。
ライティングはスピーキングと違って自分のペースで書き進めることができ、分からない単語や表現は調べることもできます。
しかし、いくら自分のペースで書けるからとは言え、なかなかライティング力がアップせずに、次のようなお悩みを持つ方も多いと思います。
・どのように書き出したらよいのか分からない
・どのように話を展開していけばよいか分からない
・繋ぎ言葉などのライティングで使えるような適切な表現が分からない
このような悩みから、ライティングに対して苦手意識を持つ方がいらっしゃるのが現実です。
しかし、このように苦手意識を持つ学習者の方も、英語特有の文章構成を理解すると書き出しから終わりまで流れが分かって書きやすくなります。
また、書き言葉の文章でよく使われるようなフレーズもありますので、それを覚えてしまえばいちいちフレーズを調べなくても文章を作ることが可能です。
これは日本語でも同じことだと思います。
日本語でも起承転結や序論・本論・結論などの文章構成がありますよね。
国語の時間に文章を書く練習をして、堅い文章で使えるような表現を学びながら、私たち日本人も日本語の文章を書けるようになってきました。
英語も同じで、英語の文章構成を学んで書く練習をすれば、読みやすい英文が書けるようになりますので頑張って練習していきましょう。
本日は、基礎的な英語の文章構成と便利なフレーズについてお話ししていきます。
英語の文章構成について
今回は、英語の文章構成について基本的な次の2つをご紹介していきます。
- Introduction-Body-Conclusion
- PREP
1つ目から見ていきましょう。
英語の文章構成1:Introduction-Body-Conclusion
まず、一般的な英語の文章構成であるIntroduction-Body-Conclusionについてご説明していきます。
基本的に英語の文章はIntroduction(導入)、Body(本論)、Conclusion(結論)という流れで書かれます。
まずIntroductionですが、こちらは導入の部分で、これから述べるテーマやトピックについて説明をしていきます。
テーマやトピックに関する概要・背景や一般的な意見を記載して、それとは別の概要や背景を説明したあとに自分の意見や主張を述べていきます。
自分の意見を述べたらBodyの部分で詳細を述べていきます。
Body部分では3〜5段落を目安にIntroductionで述べた自分の意見や主張を支える根拠や理由を説明していきます。
ここでは、自分の意見を支える理由だけなく、あえて反対意見も取り上げてるとよいでしょう。
反対意見を取り上げた上で、それでも自分の意見が正しいこと論理的に説明できるように文章を組み立てていきます。
そして、最後にConclusionの部分で結論を述べていきます。
Bodyで述べてきたことをまとめて、再度自分の主張を述べて結論とします。
英語の文章構成2:PREP
次にPREPと呼ばれる文章構成についてご説明していきます。
こちらはPREP(プレップ)法とも呼ばれる書き方で、ビジネス文書やプレゼンテーションなどで有効なものですが、日常生活での文章や英作文でも分かりやすい文章を書くことができる書き方です。
「PREP」という名称はPoint、Reason、Example、Pointの頭文字をとったもので、文章の書き方もこの通りにPoint(結論・主張)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論・主張)の流れで書いていきます。
まずはPointで自分の結論や主張を述べていきます。
Introduction-Body-Conclusionでも同じでしたが、英語の文章は日本語の文章構成と異なり、結論を先に述べます。
PREPでも冒頭で自分の主張や結論などを簡潔に述べましょう。
次に、Reasonで理由を示していきます。
Pointで述べた主張や結論を支える理由や根拠などを記載していきましょう。
あまり長すぎても読みづらい文章になってしまうため、文字数の制限にもよりますが3つ程度がよいでしょう。
そして、Exampleの部分でReasonで挙げた理由や根拠を裏付けるデータや具体例を示していきます。
数字などのデータがあるとより説得力が増しますので、しっかりとデータを集めることも重要です。
最後に再度Pointの部分で自分の主張や結論を述べていきます。
再度同じことを述べることになりますので、言い回しや表現を変えるとよいでしょう。
ライティングで使えるフレーズ
次にライティングで使えるフレーズについて下記の通りご説明していきます。
- 導入で使えるフレーズ
- 理由や例で使えるフレーズ
- 結論で使えるフレーズ
まずは1つ目からご紹介していきます。
導入で使えるフレーズ
まずはじめに導入部分で使えるフレーズについてご紹介していきます。
Introduction-Body-ConclusionではIntroduction部分で、PREPでは最初のPointの部分で使うことができます。
I think that〜
こちらは最も一般的とも言える自分の考えを示すフレーズで、「私は〜と考えます。」、「私は〜だと思います。」という意味になります。
thatは省略可能で、that以下に文章をいれることができます。
My point of view is that〜
こちらも「私の考えは〜です。」と、自分の考えを示すフレーズです。
thatは省略可能で、that以下に文章をいれることができます。
In my opinion
こちらは「私の考えでは」という副詞句です。
通常、文章の頭においてIn my opinion, 〜というように意見が続いていきます。
I agree with〜
こちらはある特定の意見が示されていて、その意見に賛成する場合に使うフレーズです。
「私は〜に賛成です。」という意味になります。
理由や例で使えるフレーズ
次に、理由や例を挙げるのに使えるフレーズをご説明します。
Introduction-Body-ConclusionではBody部分で、PREPではReasonとExampleの部分で使うことができます。
Because〜
「なぜなら〜だからです。」と、理由を示すのに最も使われる単語です。
The reason why is that
こちらも「理由は〜です。」と理由を示すフレーズです。
For example
「例えば」と例を提示する際に使われるフレーズです。
For exampleのあとには単語ではなく文章が続くので留意しましょう。
Generally speaking〜
「一般的に言うと」と例を示す際に使えるフレーズです。
Generally speaking, 〜のようにこのあとには文章が続きます。
結論で使えるフレーズ
最後に結論で使えるフレーズをご紹介します。
Introduction-Body-ConclusionではConclusion部分で、PREPでは最後のPointの部分で使うことができます。
Therefore
「それゆえに」、「したがって」、「その結果」と言う意味を表す単語です。
In conclusion
「結果として」と言う意味を表すフレーズです。
That’s why〜
「それが〜の理由です。」と言う意味になり、whyのあとに結論や自分の主張を入れます。
As a result
「結果として」と言う意味を表すフレーズです。
ここまで、英語の文章の文章構成やライティングで使えるフレーズについてご紹介してきました。
英語の文章を書くときは、本日ご説明した構成を参考に練習をしてみてくださいね。