【これで基礎バッチリ】仮定法過去と仮定過去完了の違い

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本日は仮定法について解説していきたいと思います。

仮定法は学校の授業でも学ぶ文法ですが、日本語だとあまり馴染みのない表現の仕方なので、使いづらいと感じている方も多いと思います。

また、仮定法過去と仮定法過去完了の違いもよく分からないと言う方も多いです。

まず、仮定法ですが、事実に反する事柄や現在または未来に起こる可能性の低い事柄について述べる文法です。

例えば、「もし、もっとお金があれば車を買えるのだが。」と言いたいときは、’If I had more money I could buy a car.’と表すことができます。

この文章の意味するところは、「お金が十分にないので車を買うことができない。」と言うことで、「もっとお金があれば車を買えるのになぁ。」という仮定の話をしているニュアンスです。

そして、上記の例文でお気づきのとおり、仮定法の特徴として時制がずれるというルールがあるため、現在のことを言いたい場合は過去形を使い、過去のことを言いたい場合は過去完了形を使います。

よって、現在の事実に反する事柄などを言いたいときは、仮定法過去を使い、過去の事実に反する事柄などを言いたいときは仮定法過去完了を使うということになります。

それでは、仮定法過去、仮定法過去完了について見ていきましょう。

目次

仮定法過去について

まずは仮定法過去について、次の2つの順にご説明していきます。

  • 仮定法過去の作り方、使い方
  • 条件節でのbe動詞について

それでは、仮定法過去の作り方や使い方から見ていきましょう。

仮定法過去の作り方、使い方

仮定法過去は、現在の事実に反する事柄や現在または未来に起こる可能性の低い事柄について述べる文法です、「もし〜ならば・・・だ」という訳になります。

語順は次のとおりとなります。

仮定法過去の語順

If+主語+動詞の過去形, 主語+would(could)+動詞の原型

If節の「もし〜なら」を条件節と言い、結果を述べる主節を帰結節と言います。

仮定法過去では、現在の事柄について言う場合でも動詞は過去形になることに注意しましょう。

また、帰結節には必ずwould(意志があるとき)かcould(可能不可能を言うとき)が使われます。

それでは、例文を見てみましょう。

If I had more time, I would study Chinese.

もし、もっと時間があれば中国語の勉強をするのに。

この文では、「時間がないから中国語の勉強をしていない」ということが現在の事実で、「もっと時間があれば」と、現在の事実とは反対の仮定を表しています。

もう1つの例文です。

If I lived abroad, I could speak English more.

もし、海外に住んでいれば、英語をもっと話すことができるのに。

この文では、「海外に住んでいないので、英語を話すことができない(機会がない)。」ということが現在の事実で、「海外に住んでいれば」と、現在の事実とは反対の仮定を表しています。

条件節でのbe動詞について

条件節でbe動詞を使う場合、主語に関わらずwereになります。

ただし、会話ではwasが使われることもよくあります。

早速、例文で確認してみましょう。

If I were you, I would be happy everyday.

もし、私があなただったら、毎日楽しいだろうなあ。

この文では、「私があなただったら」と、現在または未来に起こる可能性の低い事柄についての想像を表しています。

If I were a bird, I could fly everywhere.

もし、私が鳥だったら、どこにでも飛んでいけるのに。

この文でも、「私が鳥だったら」と、現在または未来に起こる可能性の低い事柄についての想像を表しています。

仮定法過去完了について

次に仮定法過去完了について、次の2つの順にご説明していきます。

  • 仮定法過去完了の作り方、使い方
  • 仮定法過去と仮定法過去完了が混合する場合

それでは、仮定法過去完了の作り方や使い方から見ていきましょう。

仮定法過去完了の作り方、使い方

仮定法過去完了は、過去の事実に反する事柄について述べる文法です、「もし〜だったならば・・・だっだ」という訳にます。

語順は次のとおりとなります。

仮定法過去完了の語順

If+主語+動詞の過去完了形, 主語+would(could)+動詞の過去完了形

仮定法過去完了では、条件節内も帰結節内も過去完了形を使うことに注意しましょう。

また、仮定法過去と同じように帰結節には必ずwould(意志があるとき)かcould(可能不可能を言うとき)が使われます。

それでは、例文を見てみましょう。

If I had studied harder, I would have passed the university entrance examination.

もし、もっと勉強を頑張っていたら、大学入試に合格していただろうに。

この文では、「大学入試に合格しなかった。」ということが過去の事実で、「もっと勉強を頑張っていたら」と過去の事実とは反対の仮定を表しています。

If I had not quit my job, I could have saved money.

もし、仕事を辞めていなければ、貯金できていたのに。

この文では、「仕事を辞めたので、貯金ができなかった」ということが過去の事実で、「仕事を辞めていなければ」と過去の事実とは反対の仮定を表しています。

仮定法過去と仮定法過去完了が混合する場合

実際に英語を使用する場面では、1つの文章の中に仮定法過去と仮定法過去完了が混在し、条件節が過去完了形、帰結節が過去形というパターンやその逆のパターン(条件節が過去形、帰結節が過去完了形)もあります。

例文で確認していきましょう。

If I had studied very hard, I could be a doctor.

もし勉強を頑張っていたら、医者になれるのに。

この文は、条件節が過去完了形、帰結節が過去形というパターンです。

「勉強を頑張らなかった」ということが過去の事実で、その結果「医者になれない」ということを表しています。

もう1つ見てみましょう。

If I knew the truth, I would have told you before.

もし私が本当のことを知っているなら、前にあなたに話していただろう。

この文は、条件節が過去形、帰結節が過去完了形というパターンで、「本当のことを知らない」ということが現在の事実です。


本日は仮定法過去と仮定法過去完了について解説してきました。

仮定法は学校の授業でも学ぶ文法ですが、日本語だとあまり馴染みのない表現の仕方なので、使いづらいと感じている方も多いと思います。

実際に使いこなせる学習者の方も少ないのが事実です。

特に時制をずらすことが慣れないと難しく、スラスラと文を作ることができないと思いますので、何度も文章を音読したり、自分で文章を作ったりして感覚を身につけることがとても重要です。

また、仮定法を使った文章にたくさん触れることで感覚やセンスも磨かれていきますので、リーディングやリスニングの勉強をするときは意識的に探してみてくださいね!

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