【パート2】様々な仮定法について学ぼう!(It is time、as if、if it were not for、as it wereなど)

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本日は、「様々な仮定法について学ぼう!パート2」と題し、仮定法過去や仮定法過去完了以外の仮定法についてご紹介していきたいと思います。

この記事では仮定法についての基礎知識があることが前提になりますので、まだ仮定法について学んだことのない方は下記の記事で勉強を進めてからこの記事を読んでくださいね。

参考:【これで基礎バッチリ】仮定法過去と仮定過去完了の違い

また、パート1でもいろいろな仮定法をご紹介していますのでこちらも読んでみてくださいね。

参考:【パート1】様々な仮定法について学ぼう!(仮定法現在、were to、should、wish)

仮定法は事実に反する事柄や、現在または未来に起こる可能性の低い事柄について述べる文法ということをこれまで学んできました。

仮定法過去や仮定法過去完了、パート1で学んだ仮定法以外にも、仮定法を使った構文や慣用表現があるのですが、みなさんはご存じでしょうか?

あまり知らない方も多いと思いますが仮定法を使った構文や慣用表現には次のようなものがあります。

・It is time

・as if

・if it were not for、if it had not been for

・as it were

as ifは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

本日は、これらの構文や慣用表現についてご説明していきます。

目次

仮定法の構文

まずは仮定法の構文It is time〜についてご説明します。

この構文は「〜してもよい頃だ」、「もう〜する時間だ」という「潮時」を表すことができる構文です。

time以下の節に仮定法過去が使われますが、仮定法過去の代わりに仮定法現在やshouldを用いた仮定法(shoud+動詞の原型)が使われることもあります。

仮定法の節内のbe動詞はwereを使ってもよいですが、1人称・3人称の場合はwasが使われることが多いです。

また、timeの前にabouthighが入ることがあり、It is abouto time〜で「そろそろ〜する時間だ」、It is high time〜で「もう〜してもいい頃だ」という意味になります。

それでは、例文を見てみましょう。

It is time she came to my house.

彼女が家に来てもよい頃です。

もう1例文を見てみましょう。

It is about time we were leaving home.

そろそろ家を出る時間です。

仮定法を使った慣用表現

次に仮定法を使った慣用表現について次の3つをご紹介します。

・as if

・if it were not for、if it had not been for

・as it were、as though

1つ目から見ていきましょう。

仮定法を使った慣用表現1:as if、as though

この慣用表現は、話し手が事実ではなかったり、疑わしいと感じていることを話す際に使われ、as ifまたはas thoughで始まる節では、仮定法過去や仮定法過去完了が使われます。

意味は「まるで〜のように」という意味になります。

as ifas though節内が仮定法過去の場合は、主節の動詞が表す時と同じ時の内容を表し、仮定法過去完了の場合は主節の動詞が表す時より前の時の内容を表します。

be動詞はwereが使われますが、口語ではwasが使われることもあります。

それでは、例文で確認してみましょう。

I felt as though I were in a dream.

私はまるで夢を見ているような気がした。

もう1つ見てみましょう。

She is behaving as if nothing had happened.

彼女はまるで何事もなかったかのように振る舞っている。

仮定法を使った慣用表現2:if it were not for、if it had not been for

次にif it were not forif it had not been forについてご説明していきます。

これらの慣用表現は文語的な言い方で、if it were not forは「〜がなかったら」と現在の事実と反対のことを表し、if it had not been forは同じ意味で過去の事実と反対のことを表します。

なお、仮定法を使わなくともwithoutbut forを使用すると同じ意味を表すことができますので、動詞の時制をずらすことがスムーズにできない方はこれらを使うとよいでしょう。

1つ例文でそれぞれ見てみましょう。

If it had not been for you, we couldn’t have succeeded in the project.

あなたがいなかったら、私たちはその計画を成功させることができなかったでしょう。

上記文は、withoutを使うと次のように書き表すことができます。

Without you, we couldn’t have succeeded in the project.

意味はIf it had not been forを使った場合と同じになります。

こちらの方が簡単に文を作ることができますので、会話の場合や仮定法を使うのが苦手な場合はwithoutbut forを使うのがよいでしょう。

それでは、例文を見てみましょう。

If it were not for your great play, our team would lose a game.

あなたの素晴らしいプレーがなければ、私たちのチームは試合に負けるでしょう。

上記文は次のように表すことができます。

But for your great play, our team would lose a game.

意味は同じになります。

もう1つ見てみましょう。

If it had not been for your help, we would not have lived.

もしあなたの助けがなかったら、私たちは生活できなかったでしょう。

上記文をwithouを使って書き換えてみましょう。

Without your help, we would not have lived.

意味は同様になります。

仮定法を使った慣用表現3:as it were

最後にas it wereについてご説明していきます。

as it wereは文の途中または文の終わりに置かれて、「いわば」という意味を表します。

現在では、やや古い表現とされており、代わりにso to speakso to say(くだけた言い方)が使われることが多いのでこちらも覚えておきましょう。

早速、例文を見てみましょう。

He is, as it were, a walking dictionary.

彼はいわば歩く辞書です。

もう1つ見てみましょう。

He works as a security guard, as it were.

彼はいわばガードマンとして働いています。


今回は、様々な仮定法の構文や慣用表現についてご紹介してきました。

仮定法は時制をずらす必要があるため慣れるまでになかなか大変ですが、音読や独り同時通訳練習で練習を行いながら、状況によって言い換え表現なども使って自分にとって言いやすい言い方を見つけていきましょう。

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