受動態とは?わかりやすく説明します!

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ここでは、受動態について説明していきたいと思います。

受動態と名前だけ聞くと何やら難しそうなイメージをされる方もいると思いますが、実は受動態は形が決まっているため、作り方を覚えてしまえばあとは慣れるまで練習を繰り返すのみです。

まず、受動態とは「〜される」という受け身や被害を表すことができる文法です。

私たちがこれまで学んできたものは能動態と呼ばれ、「〜する」という能動的・積極的な動作を表します。

例えば、「私は犬に噛まれた。」は受動態を使って’I was bitten by a dog.’というように表すことができます。

これまで学んできた文法だと、能動態で’A dog bit me.’(犬が私を噛んだ。)としか表せませんが、受動態で表した方が被害を受けたことがより伝わりますよね。

受動態は、能動態で書き表した場合の目的語が主語となるため、基本的に第3文型の能動態の文を受動態にして使うことが多いです。

また、第4文型・第5文型も目的語があるため受動態にすることはできますが、目的語がない第1文型、第2文型は受動態にすることはできません。

本日はこの受動態について、まずは基本となる第3文型及び第4文型の受動態の作り方をご説明していきます。

目次

受動態の作り方(第3文型)

まずは第3文型の受動態の作り方について、次の通りご説明していきます。

  • 肯定文
  • 否定文
  • 疑問文

肯定文から見ていきましょう。

肯定文

まず、基本的な受動態の語順は次の通りです。

受動態の語順

主語+be動詞+過去分詞+(by 動作主)

主語のあとに、be動詞と過去分詞を置きます。

また、主語にその動作を与えた動作主をby(〜によって)で表しますが、動作手が明らかで言及する必要がない時は省略されることもあります。

それでは、次の例文で受動態と能動態の文を確認しましょう。

はじめに能動態の文を載せますので受動態にするとどうなるか考えながら確認してください。

He broke this dish yesterday.(能動態)

彼は昨日このお皿を割った。

This dish was broken by him yesterday.(受動態)

お皿は昨日、彼に割られた。

このように、能動態の文の目的語であるthis dishを主語に持ってくると受動態の文を作ることができます。

お皿を割った動作主のhebyによって表されます。

もう1つ見てみましょう。

A cat scratched me.(能動態)

猫が私を引っ掻いた。

I was scratched by a cat.(受動態)

私は猫に引っ掻かれた。

この文も能動態の文の目的語であるmeを主語に持ってくると受動態の文を作ることができます。

否定文

次に否定文についてご説明します。

語順は次の通りです。

受動態否定文の語順

主語+be動詞+not+過去分詞+(by 動作主)

早速、例文で確認してみましょう。

These books were not read by children.

これらの本は子どもたちに読まれなかった。

The car was not fixed.

その車は直らなかった。(その車は直されなかった。)

疑問文

最後に否定文についてご説明します。

語順は次の通りです。

受動態疑問文の語順

be動詞+主語+過去分詞+(by 動作主)

返答については、通常のbe動詞の疑問文と同じです。

早速、例文を見てみましょう。

Were you hit by him?

あなたは彼に叩かれたのですか?

Yes, I was. / No, I was not.

はい、そうです。/ いいえ、違います。

These fruits were eaten by animals.

これらの果物は動物によって食べられたのですか?

Yes, these were. / No, these were not.

はい、そうです。/ いいえ、違います。

受動態の作り方(第4文型)

次に第4文型の受動態の作り方について、次の通りご説明していきます。

まず、語順は次の通りです。

受動態(第4文型)の語順

主語+be動詞+過去分詞+目的語(by 動作主)

※否定文の場合は、第3文型の受動態と同じようにbe動詞のあとにnotを入れます。

※疑問文の場合も、第3文型と同じです。

第4文型は目的語を2つ(直接目的語・間接目的語)とることができました。

そのため、第4文型を受動態にする場合は、直接目的語と間接目的語のどちらかを主語に持っていき、残った方はそのまま目的語として残します。

まずは例文で確認してみましょう。

My father gave me a book.(能動態)

父親が私に本を与えた。

まずは、間接目的語のmeを主語にした受動態にしてみましょう。

I was given a book by my father.

私は父親から本を与えられた。

このようにmeを主語に持ってきて、残った直接目的語のbookはそのままにします。

次に、直接目的語のa bookを主語にした受動態にしてみましょう。

A book was given me by my father.

本は父親によって私に与えられた。

このようにa bookを主語に持ってきて、残った間接目的語のmeはそのままにします。

または、間接目的語の前にtoを入れ、次のように表しても同じ意味となります。

A book was given to me by my father.

もう1つ確認してみましょう。

That rich person bought him this house.(能動態)

あのお金持ちの人が彼に家を買った。

まずは、間接目的語のhimを主語にした受動態にしてみましょう。

He was bought this house by that rich person.

彼はあのお金持ちの人によって家を買ってもらえた。

このようにhimを主語に持ってきて、残った直接目的語のthis houseはそのままにします。

次に、直接目的語のthis houseを主語にした受動態にしてみましょう。

This house was bought him by that rich person.

この家はあのお金持ちによって彼に買われた。

このようにthis houseを主語に持ってきて、残った間接目的語のhimはそのままにします。

または、間接目的語の前にforを入れ、次のように表しても同じ意味となります。

This house was bought for him by that rich person.

このように、直接目的語を主語にする場合、2つのパターンに書き換えが可能ですが、間接目的語の前にtoforの前置詞を入れるパターンの方が比較的よく使われます。


ここまで、受動態についてご説明してきました。

受動態と名前だけ聞くと何やら難しそうなイメージをされる方もいると思います。

確かに、今回能動態から受動態に書き換えたり、複数の書き換えパターンをご説明してきたので混乱された方もいるかもしれません。

しかし、このパターンや作り方を覚えてしまえば、あとは慣れるまで練習を繰り返すのみですので、例文を何度も音読し、ご自身でも文章を作り換えたり書き換えを行ったりして使いこなせるように練習をしていきましょう!

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