今回は、未来形について解説していきます。
未来形は未来に起こることや、起こりそうなことを表すことができる文法です。
代表的なものとして、次の3つで未来を表すことができますが、みなさんは細かいニュアンスを理解できたり、使い分けができていますでしょうか?
・will
・be going to
・現在進行形
これら3つの文法は、全て未来を表すことができますが、実は次のように使い分けることができるんです。
・will:話してが今決めた未来を表す
・be going to:willよりも近い未来、確定された予定を表す
・現在進行形:起こることがほぼ確実な未来を表す
例えば、「明日遊園地に行く」ことを表現する場合、それぞれ次のようになります。
I will go to an amusement park tomorrow.
私は明日、遊園地に行く。(話し手が今決めた)
I’m going to go to an amusement park tomorrow.
私は明日、遊園地に行く予定だ。(数日前から遊園地に行くことは決まっている)
I’m going to an amusement park tomorrow.
私は明日、遊園地に行く。(遊園地に行くことは確定で、準備もしている状態)
同じ未来を表す文法でもニュアンスが違ってきますよね。
今回は、上記3つについて使い方や細かいニュアンスをご説明していきます。
未来形:will
まずはwillを使った未来の表し方についてご説明します。
未来形といえばみなさんこのwillを思い浮かべると思いますが、未来に起こる予定のこと、起こりそうなことはwillを使って表すことができます。
次の3つについて見ていきましょう。
・肯定文
・否定文
・疑問文
肯定文
まずは語順から確認しましょう。
未来形(will)の語順
主語+will+動詞の原型+(目的語)
willは助動詞となります。
助動詞とは、文字通り「動詞を助ける」働きをする単語で、動詞の意味を変化させたり追加したりする言葉です。
また、助動詞のうしろの動詞は原型となることに注意しましょう。
willは単純に未来を表す(単純未来)他に、その場でなされた決心を表す使い方(意志未来)もできます。
単純未来の場合の意味は「〜する」、「〜になる」「きっと〜だろう」となり、意志未来の場合は「〜するつもりである」という意味になります。
例文で確認しましょう。
It will rain tomorrow.
明日は雨になるでしょう。
上記は単純未来の意味で、単純に明日は雨になるだろうという未来のことを説明していますう。
I will call you the day after tomorrow.
明後日あなたに電話します。
上記は意志未来の用法で、場面としては、相手から電話がかかってきて電話を受けたが、話す時間がないので、(その場で明後日電話することを決めて)明後日電話することを伝えた、というときに使うことができます。
否定文
次に否定文について説明します。
語順は
主語+will+not+動詞の原型+(目的語)
となり、willのあとにnotをおきます。
will notは短縮されwon’tと表記されることがあるため覚えておきましょう。
早速、例文で確認してみましょう。
It will not be sunny tomorrow.
明日は晴れないでしょう。
I won’t go to the party next week
私は来週そのパーティーに行かない。
疑問文
最後に疑問文について説明します。
語順は
Will+主語+動詞の原型+(目的語)
となり、willを文頭に持っていきます。
疑問文で質問された場合は次のように答えることができます。
Yes, 主語+will. はい、〜するつもりです。
No, 主語+will not. いいえ、〜するつもりではありません。
例文を確認しましょう。
Will you join the event next month?
来月のイベントに参加しますか?
– Yes, I will. / – No, I won’t.
はい、参加する予定です。/ いいえ、参加しません。
Will you stay at home this Saturday?
今週の土曜日は家にいますか?
– Yes, I will. / -No, I won’t.
はい、いるつもりです。/ いいえ、いません。
未来形:be going to
次にbe going toについて説明します。
be going toは、willよりも近い未来のことを表し、前もって決まっている予定を表すため、意味は「〜するつもりだ」、「〜する予定だ」となります。
willがその場で決めたことを表すのに対し、be going toはあらかじめ決まっていることを表すという違いに注意しましょう。
語順は次の通りです。
未来形(be going to)の語順
主語+be going to+動詞の原型+(目的語)
また、否定文、疑問文については現在進行形と同じような語順となり下記のように表します。
未来形(be going to)の否定文の語順
主語+be動詞+not+going to+動詞の原型+(目的語)
未来形(be going to)の疑問文の語順
be動詞+主語+going to+動詞の原型+(目的語)
早速、例文で確認してみましょう。
I’m going to go shopping with my friend tomorrow.
私は明日、友達と買い物に行く予定です。
He is going to go to the theatre this weekend.
彼は今週末、映画館に行く予定だ。
未来を表す現在進行形
最後に現在進行形を使った未来の表し方についてご説明します。
現在進行形は、以前ご説明したように、現在進行中の動作について表現するものですが、be going toより近い未来で起こることがほぼ確実な未来を表します。
現在進行形の語順や作り方については下記記事を参考にしてください。
早速、例文を見てみましょう。
I’m going to the hospital at 10 o’clock.
私は10時に病院に行きます。
上の文では、10時に病院に行くことが確実で、病院に行く準備も始めているニュアンスを表します。
She is coming to my house today.
彼女は今日、私の家に来ます。
上の文でも、彼女が今日私の家に来ることは確実で、すでにこちらに向かっているようなニュアンスを含みます。
ここまで、代表的な未来形の文法について3種類(will、be going to、現在進行形)についてご説明してきました。
未来形は未来に起こることや、起こりそうなことを表すことができる文法ですが、それぞれのニュアンスが分からないとどれを使えば良いか困ってしまうと思います。
今回お話ししてきた次のニュアンスの違いをしっかりと理解しながら練習していきましょう。
- will:話してが今決めた未来を表す
- be going to:willよりも近い未来、確定された予定を表す
- 現在進行形:起こることがほぼ確実な未来を表す
未来を表すフレーズは実はまだあるためまた上のレベルの記事でご説明しますので、先ずは今回の3つをしっかりと使いこなせるようにしていきましょう!