【リスニング】聞き流しだけでは聞き取れるようになりません

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リスニングの英語教材で、聞き流すだけでリスニング力がアップすると謳っている教材があると思います。

聞き流しているだけで英語が聞き取れるようになれば、移動時間や何かの片手間に英語を聞けばリスニング力がアップするのでこれほど良いことはないですよね。

では、このような聞き流し教材で本当にリスニング力アップは見込めるのでしょうか?

答えは「NO」で、聞き流しだけしていてもリスニング力はアップしません。

なぜなら、私たちの脳は認識できない音を聞いた時にはそれを雑音と判断しますので、そもそも聞き取れないものや理解できないものを何回聞いても何の効果もなく流れていくだけです。

私も英語初級者のときに聞き流し教材は使用したことがありますが、全く効果を感じることができませんでした。

ただし、ある一定レベルを超えてリスニング力がついた方であれば、聞き流しでも効果的なため、それを含めて今回はなぜ聞き流しでリスニング力が上がらないのかお話ししていきます。

目次

なぜ聞き流しだけでリスニング力は上がらないのか

ここでは、次の2点についてお話ししていきます。

  • 聞き流しでリスニング力がアップしない理由
  • 初級者が行うべき勉強

聞き流しでリスニング力がアップしない理由

まずは、なぜ聞き流し教材だけでリスニング力が上がらないのかについてお話ししていきたいと思います

聞き流し教材と一口に言っても、長い文章を聞き流すものやフレーズや単語が流れてきてそれを聞き流すものなど様々あると思います。

フレーズや単語が流れてくるものであれば、それを意識的に数100回聞けば覚えることができるでしょう。

ただし、あくまでも意味なども調べた上で意識的に聞くことが必要です。

では、長い文章を聞き流す場合はどうでしょう。

前回の記事(リスニングが上達しないのは、実は〇〇〇〇〇〇ができないからです)でお話ししたとおり、リスニング上達には音の変化のルールを理解していることと、リーディングができていることが必要です。

特に音の変化のルールが分かっていないまま聞き流しをしても、聞こえてくる音が何なのか認識することができません。

認識できない音が聞こえてきても、私たちの頭はそれを雑音と判断するので何のインプットもなく、そのまま雑音として流れて終わることになります。

リーディング力が十分についていない場合も同様です。

認識できる音が聞こえてきても、それを頭から聞いて理解できる力がなければただ単に単語が流れてきて終わるだけになります。

単語レベルでは聞き取れる可能性はありますが、自分で聞いて文章の意味を理解することはできないのでリスニンング力アップには繋がりません。

初級者が行うべき勉強

それでは、聞き流し学習が効果的でないならば、どのような勉強をする必要があるのでしょうか?

ここで簡単にご紹介していきたいと思います。

まず、初心者の方はしっかりと音のルールを身につけてリーディング力をつける必要がありますので、次の勉強を順に行っていく必要があります。

・文法の勉強

・語いの勉強

・音の変化のルールを学ぶ

・リーディングの勉強

・リスニング練習

リスニングのみならず英語の勉強に必須なのが、文法の勉強です。

文法については必ず理解するようにしましょう。

また、語いも最低3,000単語は必要ですので覚えるようにしましょう。

文法と語いの勉強が終わって初めて、リーディングやリスニングの勉強に進むことができます。

具体的な勉強法については下記の記事でご紹介していますので、まずは基礎固めを行い、聞き流しで勉強を進められるレベルに辿り着くまで頑張って勉強していきましょう。

どのレベルになれば聞き流しが効果的か

冒頭で「ある一定レベルを超えてリスニング力がついた方であれば聞き流しでも効果的」とお話ししましたが、どれくらいのレベルになれば聞き流しでリスニング力をアップさせることができるのでしょうか?

ここでは、その目安と効果的に学習を進めるための方法についてお話ししていきます。

・聞き流し学習を開始する目安

・効果的な学習方法

聞き流し学習を開始する目安

聞き流し学習を開始する目安ですが、基準としては、英語を聞いて8〜9割の内容を理解できるようになることを目安にしましょう。

いわゆる上級レベルの方が該当してくると思います。

始めて聞く音源の英語を100%集中せずとも8〜9割理解できるようであれば、聞き流し学習にもリスニング力アップに効果があります。

多くの英語の音声を聞くことでより多くの語いをインプットでき、頭から英文を聞いて訳していく練習もたくさんできることになります。

そのため、このレベルになれば聞けば聞くほどリスニング力はアップしていきます。

しかも、移動時間や何かの片手間に英語を聞くこともできるので、時間をかけずに楽しく勉強することができますよね。

効果的な学習方法

次に聞き流し学習が効果的になるポイントについてご説明していきます。

聞き流し学習を行う場合は以下の点に注意して進めていきましょう。

・教材のレベル

・聞き流し学習だけを行わない

まずは教材のレベルについてご説明します。

教材のレベル

使用する教材のレベルですが、知らない単語が1〜2割程度のものを選びましょう。

知らない単語がそれ以上あるものだと、文章を理解することができず効果があまりありません。

また、内容はご自身の興味があるものの方が継続しやすく良いですが、何を聞けば良いか分からない方は、綺麗な文章を聞くことができるニュース番組が良いでしょう。

ニュース番組でも、今はYouTubeやPodcast、番組専用のアプリなどで無料で聞けるものが多いため、移動中でも手軽に聞くことができます。

聞き流し学習だけを行わない

次のポイントですが、聞き流しして終わるのではなく、分からない単語やフレーズなどは辞書で調べてインプットするようにしましょう。

聞き流し学習は、その名の通り聞くだけで勉強になることが魅力的で、ご説明している通り上級レベル以上の人であれば聞いているだけでリスニング力はアップしていきます。

しかし、それで終わらずに分からない単語を調べるとさらに効果的です。

聞いている途中に分からない単語などが出てきた場合にはメモしたりその場で調べたりして、意味や使い方を確認するようにしましょう。


ここまで、聞き流しの効果や効果的な勉強方法についてお話ししてきました。

聞き流し学習は、その名の通り聞き流しだけでリスニング力がアップするという学習方ですが、初・中級者で文法の基礎や通常のリスニング練習を積んでいない場合に、全く効果がありません。

そのため、初・中級者の方はまず、文法・語い・音の変化の勉強、リーディングの勉強、リスニング練習などを行う必要があります。

一方、上記の勉強を行い、初めて聞く音源の英語を100%集中せずとも8〜9割理解できるようでになれば、聞き流し学習もリスニング力アップに効果的です。

ここまで来れば移動時間などで勉強を進めることができますし、自分が好きな音源を聞くこともできますので勉強が楽しくなると思います。

まずは基礎力を固めて、上級者レベルになった際にはポイントを押さえて聞き流し学習も取り入れてみましょう。

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