今回はto不定詞の使い方についてご説明していきたいと思います。
to不定詞は日常会話はもちろん、文章でも頻繁に使われるとても重要な文法となります。
to不定詞を使いこなせるようになれば会話の幅も広がりますが、用法が3種類あるため使いこなせていない方もいらっしゃると思います。
本日はそのような方向けに解説をしていきます。
まず、to不定詞とは、「to+動詞の原型」の形を指します。
to不定詞には名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3種類の用法があり、それぞれ「〜すること」、「〜するための〜」、「〜するために」と訳すことができます。
さらに副詞的用法は3種類の使い方があります。
まずはto不定詞の名詞的用法を使った例文を確認してみましょう。
「私はバスケットボールをすることが好きです。」は、名詞的用法を使って’I like to play basketball.’と表現することができます。
これら3つの用法を使いこなせるとスピーキングやライティングにおいてとても便利なので(もちろんリーディングやリスニングをマスターするのにも不可欠です)頑張って覚えましょう。
それではto不定詞の次の3つの用法について見ていきましょう。
- 名詞的用法
- 形容詞的用法
- 副詞的用法
to不定詞の用法1:名詞的用法
名詞的用法とは、to不定詞が名詞の役割を果たす用法で、「〜すること」と訳すことができます。
to不定詞が名詞と同じ役割を果たすため、主語、補語、目的語にto不定詞をおくことが可能です。
それでは、to不定詞が主語・補語・目的語にくるパターンの例文をそれぞれ見てみましょう。
To watch movies is my interest.
映画を観ることは私の趣味です。
この場合、to不定詞を主語に持ってきています。
では上記の文をto不定詞を補語に持ってくる文に書き換えてみましょう。
My interest is to watch movies.
私の趣味は映画を観ることです。
このようにto不定詞は補語に持ってくることができます。
もう1つ同じようなパターンの例文を見てみましょう。
まずはto不定詞が主語にくる例文です。
To study hard is an important thing.
一生懸命勉強することは大事なことだ。
こちらを、to不定詞を補語に持ってくる文に書き換えてみましょう。
An important thing is to study hard.
大事なことは一生懸命勉強することだ。
最後にto不定詞が目的語にくる例文を見てみましょう。
I like to watch movies.
私は映画を観ることが好きです。
この場合、to watch moviesがlikeの目的語になります。
He decided to move to Italy.
彼はイタリアに引っ越すことに決めた。
この場合、to move to Italyがdecidedの目的語になります。
to不定詞の用法2:形容詞的用法
次に、形容詞的用法についてご説明します。
形容詞的用法は、名前の通りto不定詞が形容詞の役割を果たす用法となり、「〜するための」と訳すことができます。
ただし、普通の形容詞は名詞を前から修飾しますが、to不定詞の形容詞用法の場合は名詞の後に置き、後から修飾します。
早速、例文で確認してみましょう。
I bought some books to read on the train.
私は電車の中で読むための本を数冊買った。
この文章では、 to read on the trainがsome booksを修飾(説明)しています。
She made a cake to eat at her friend’s house.
彼女は友達の家で食べるためのケーキを作った。
上記文章では、to eat at her friend’s houseがcakeを修飾(説明)しています。
to不定詞の用法3:副詞的用法
最後に副詞的用法についてご説明していきます。
副詞的用法はto不定詞が副詞のはたらきをする用法で、動詞や形容詞など名詞以外を修飾します。
また、次の3つの使い方があります。
- 目的
- 結果
- 原因、理由
1つずつ確認していきましょう。
副詞的用法の使い方1:目的
「目的」を表す用法は、「〜するために」と訳します。
この用法の場合、to不定詞は文末だけでなく文頭に持ってくることもできます。
早速、例文を見てみましょう。
I studied hard to be a doctor.
彼は医者になるために一生懸命勉強した。
上記では、to be a doctorが動詞studiedを修飾しています。
She climbed a mountain to see a beautiful view.
彼女は美しい景色を見るために山に登った。
この文では、to see a beautiful viewがclimbedを修飾しています。
副詞的用法の使い方2:結果
「結果」を表す用法は、「〜した結果〜」と訳すことができます。
この用法の場合、to不定詞を文頭に持ってくることができないので注意しましょう。
例文を見てみましょう。
He studied very hard to pass the exam.
彼は一生懸命勉強した結果、試験に合格した。
I arrived at the park to find nobody there.
私は公園に着いたが、そこには誰もいなかった。
この文は、直訳すると、「私は公園に着いて、そこに誰もいないことが分かった。」となりますが、自然な日本語に直し「私は公園に着いたが、そこには誰もいなかった。」と訳します。
副詞的用法の使い方3:原因、理由
「原因、理由」を表す用法は、「〜して・・・」と訳すことができます。
こちらは感情を表す形容詞と一緒に使われ、形容詞のあとに置かれます。
訳では「・・・」の部分に嬉しい、悲しいなどの感情が入ります。
例文で確認してみましょう。
I was very happy to hear the news.
私はその知らせを聞いてとても嬉しかった。
上記の文では、to以下が嬉しい(happy)な理由を表しており、to hear the newsが理由となります。
I am very sad to hear that he quit his job.
私は彼が仕事を辞めたことを聞いてとても悲しい。
この文でもto以下で悲しい(sad)な理由を表しています。
to hear that he quit his jobが悲しい理由となります。
ここまではto不定詞の使い方についてご説明してきました。
to不定詞とは、「to+動詞の原型」の形を指し、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3種類の用法があります。
意味はそれぞれ「〜すること」、「〜するための〜」、「〜するために」と訳すことができます。
to不定詞は日常会話の中でも文章でも頻繁に使われ、とても便利な文法となりますが、用法が3種類あるため使いこなせていない方もいらっしゃると思います。
特に副詞的用法はさらに使い方が3種類あるため覚えるのが大変ですよね。
しかし、使いこなせるようになると本当に便利な文法となりますので、ここでしっかり基礎を押さえてほしいと思いますので、しっかり覚えていきましょう。