スピーキングをマスターするために、まずは文法の勉強をしましょう

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本日は、英語をペラペラ話せるようになるために文法の勉強は必要かどうか、についてお話ししていきます。

英語の勉強を始めようとする際に、一般的に思い浮かぶ勉強法として以下のものがありますが、何から始めればよいか迷う方も多いと思います。

・単語

・文法

・発音

・ネイティブスピーカーと会話練習

ネイティブスピーカー並みの英語力を目指すのであれば、どの勉強も避けては通れないものですよね。

この中で、1番はじめに取り組んでほしいものが文法の勉強です。

しかし、巷では「英語の勉強をするのに文法の勉強は必要ない」、「ネイティブスピーカーはそんなに文法を意識していないので、文法にこだわる必要はない」などの意見があると思います。

しかし、語学の勉強において、文法知識は必須です。

スピーキングにおいても、しっかりと文法の勉強をすることは必須で、会話練習に入る前に文法知識を固めておいた方がより効果的に練習することができます。

語学以外の勉強、例えば数学や化学などの理系分野でもまずは公式をしっかり理解し頭に入れてから応用問題を解く練習をしますよね。

公式が頭に入っていないと問題を解くことはできないと思います。

英語もそれと同じで、ルールである文法が頭に入っていないと文を組み立てることはできません。

いきなり会話練習に入った場合、練習をする中で文法を覚えていくこともできますが、はじめに文法の勉強をした方が効率が良いです。

また、ネイティブスピーカーは文法を意識して話していない、という意見についてですが、意識していないのではなく、意識せずとも正確な英語を話すことができるのです。

母国語なので当然ですね。

もちろん、日本語でもそうであるように、文法を間違えていたり、省略されて文法通りに話していること分かりづらかったりすることがあります。

そのような状況に出会った方が「ネイティブスピーカーは文法を意識していない」と誤認しているのです。

文法を網羅できていれば、文法の間違えがあってもそれに気づき、自分の中で修正して考えることができますし、省略されている文を話されてもどこが省略されているのか分かります。

そのため、まずは文法をしっかりと頭に入れることが英語をペラペラ話せるようになるための近道です。

今日は実体験も含め文法学習の必要性についてお話ししていきたいと思います。

目次

実体験から考える文法の必要性

私は大学まで英語を勉強したあと、社会人になってから約7年間英会話スクールに通い英語の勉強を続けていました。

高校のとき、英語は得意な方であったため、その時点で文法の方はほとんど理解している状態でした。

大学のときにはそこまで英語に力を入れていなかったため知識はだいぶ抜け落ちていましたが、社会人になって英会話スクールに通っていた頃も、文法に関しては特に問題なく、授業にもついていけていました。

そして、仕事の関係で香港に駐在することとなり、7年続けてきた英語をやっと試せると自信満々で渡航しましたが、簡単なフレーズやブロークン英語では話せるものの、友人と深い話ができるほどスピーキング力がついていないことを思い知らされました。

ましてやビジネスで使えるようなフォーマルで正確な英語を話すこともできませんでした。

ここで足りなかったものがやはり「文法力」でした。

文法自体について理解はできていたものの、7年間の勉強の中でアウトプットが全く足りていなかったため、自分で文章を組み立てて話すことができませんでした。

もちろん短い会話はできましたが、それだけでは話せる内容に限界がありますし、細かいニュアンスを表現することはできません。

文法を使いこなし、自分の言いたいことを自分で組み立てて表現するためには文法の基礎を固めておくことが必要でした。

「これはまずい」と思った私は、もう1度英語を文法の勉強から始め、ある勉強法で文法の勉強をみっちりと行った結果、1年後には見違えるほど英語を話せるようになりました。

自分の考えや言いたいことで表現できないものはなく、ピッタリ当てはまる表現が分からなくても、別の表現や説明を加えて話すことができるようになっていました。

文法を網羅したあとはまだしっくりこない表現や分からない表現について辞書で調べて自分のものにしていけばよいだけなので、このようにはじめに文法を固めることはとても効果的です。

文法の勉強=座学ではない

では、私が実施した文法の「ある勉強法」とはなんだったのでしょうか。

文法の勉強というと、テキストを読んだり問題を解いたりする、いわゆる「座学」を思い浮かべると思いますが、座学で終わらせてしまっては、文法を身につけたことになりません。

文法の勉強よりも、ネイティブスピーカーと会話をした方がいいと言う方がいらっしゃいますが、口を動かすことは語学の勉強においてとても重要で、やはり、文法の勉強においても口を動かしてアウトプットすることが非常に重要です。

ここで言う文法の勉強とは、座学ではなく、インプットした文法を自分で使いこなせるようにひたすらアウトプットすることを言い、私の行った「ある勉強法」もアウトプットが中心でした。

その方法とは、「音読」「独り同時通訳練習」です。

まずは文章を暗記できるくらいまで例文音読をし、文法を体に染み込ませます。

そのあと、独り同時通訳で日本語の文章を英語にする練習をします。

※独り同時通訳とは、思い浮かべた日本語文を通訳するつもりで英文にするという、一人でも実施できる練習方法です。

例文音読は目安として1例文60回を1週間行うので、1例文につき420回音読することになりますし、独り同時通訳では1つの文法につき50〜100例文作ることことになります。(詳しい勉強方法について知りたい方は次の記事を参考にしてください。)

参考:実はコレだけ!日常会話レベルの英語が話せるようになるスピーキング勉強法

ここまでアウトプットの練習を行えば、ネイティブスピーカーと週1回オンラインレッスンをしたり、数時間話すよりも圧倒的に英語を話すことになります。

これがここで言う文法の勉強となります。

とても地道で大変な勉強ではありますが、この練習を行い文法を使いこなせるようになれば、あとは自分がまだ表現できないものを少しずつ潰していけば良いだけです。

このように文法を固めることが英語をペラペラに話せるようになるための近道となります。


ここまスピーキングにおける文法学習の必要性について、実体験を元にお話ししてきました。

語学の勉強において、文法知識は必須です。

スピーキングにおいても、しっかりと文法の勉強をすることが重要で、会話練習に入る前に文法知識を固めておいた方がより効果的に会話力を伸ばすことができます。

私がそうだったように、いくら会話の練習をしても文法が身についていないままだといつになっても簡単な英語やブロークン英語しか話せるようになりません。

また、テキストを読んでいるだけだと勉強をしたことにはならないため、音読や独り同時通訳といったアウトプットをひたすら行って文法を定着させるようにしましょう。

はじめに文法の勉強をすることが英語ペラペラの最短ルートとなります。

しっかりとはじめに基礎固めをしてからスピーキング練習に取り組みましょう。

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