今回は英語を学ぶ際の基礎知識となる句と節について説明していきたいと思います。
英語を勉強しているとテキストなどの説明の中に「〜句」や「〜節」というものが出てくると思います。
この言葉自体の意味が分からなくても、文法説明自体は文の流れで分ることもあると思いますので、句や節の意味はなんとなく分かっているくらいの方が多いのではないかと思います。
しかし、実はこの句や節をしっかりと理解しておくこともとても重要で、理解していた方が全ての文法の説明が理解しやすくなりますし、理解できていないと正確な文章を作ったり、読んだりすることができないのです。
そのため、ぜひこれから英語の勉強を始める方には句や節をしっかり理解してから始めていただきたいですし、既に勉強中の方はここでしっかり押さえていきましょう!
さて、まずは簡単に句と節の意味ですが、次のとおりとなります。
句:いくつかの語が集まって、ある品詞と同じようなはたらきをするもの。
名詞句、形容詞句、副詞句があります。
節:いくつかの語が集まって文の一部を構成するもので、主語と動詞を持つもの。
名詞節、形容詞節、副詞節があります。
例えば、句の例で言うと、’in the library’(図書館で)や’at a supermarket’(スーパーマーケットで)が句となります。
節だと’because I like to study English’や’when I go to bed’などが節となります。
because〜やwhen〜を使った節はよく英語の文中で見られますよね。
本日は、これらの句や節をもう少し詳しく見ていき、ご自身で英語を話したり読んだりする際にも句や節がどこなのか分かるようになるために解説していきたいと思います。
すでに分かっている方もいらっしゃるかと思いますが、基礎の確認としてぜひ読んでいただければと思います。
句について
句とは、いくつかの語が集まって、ある品詞と同じようなはたらきをするものをいい、次の3つがあります。
- 名詞句
- 形容詞句
- 副詞句
まずは名詞句から順に説明していきます。
名詞句
名詞句とは、名詞と同じように主語、補語、目的語のはたらきをする句を言います。
例文:
To work hard is an important thing.
一生懸命働くことは大切なことだ。
この文章ではto work hardが名詞句でここでは主語のはたらきをしています。
He likes playing soccer.
彼はサッカーをすることが好きです。
上記の文章ではplaying soccerが名詞句でここでは目的語のはたらきをしています。
形容詞句
形容詞句とは、形容詞と同じように名詞や代名詞を修飾したり、補語のはたらきをする句を言います。
例文:
I will be at home tomorrow.
明日、私は家にいるでしょう。
この文ではat homeが形容詞句で、補語のはたらきをしています。
I know a girl reading a book at the cafe.
私はカフェで本を読んでいる女の子を知っています。
この文ではreading a bookが形容詞句で、a girlを修飾しています。
副詞句
副詞句とは、副詞と同じように動詞、形容詞、副詞や文全体を修飾する句を言います。
例文:
I know a girl reading a book at the cafe.
私はカフェで本を読んでいる女の子を知っています。
形容詞句の項目で出てきた上記文では、 at the cafeが副詞句でreading a bookを修飾しています。
They practiced baseball very hard to win a game.
彼らは試合に勝つために一生懸命野球の練習をした。
この文では、to win a gameが副詞句でpracticedを修飾しています。
節について
節とはいくつかの語が集まって文の一部を構成し主語と動詞を持つものをいい、次の3つがあります。
- 名詞節
- 形容詞節
- 副詞節
それでは名詞節から順に見ていきましょう。
名詞節
名詞節は接続詞、疑問詞、関係詞に導かれる節で、文の主語や補語、目的語、同格節になります。
例文:
My hope is that my family members will be happy.
私の願いは家族が幸せになることです。
この文では、that my family members will be happyが名詞節で補語のはたらきをしています。
She said that she wanted to study abroad.
彼女は留学したいと言った。
この文では、that she wanted to study abroadが名詞節で目的語のはたらきをしています。
形容詞節
形容詞節は関係詞(who、which、that、whenなど)に導かれる節で、名詞や代名詞を修飾するはたらきがあります。
例文:
I bought apples which are very sour.
私はとても酸っぱいりんごを買ってしまった。
上記の例文では、which are very sourが形容詞節でapplesを修飾しています。
He didn’t forget the park where we often played baseball.
彼は私たちがよく野球をした公園を忘れなかった。
上記の例文では、where we often played baseballが形容詞節でthe parkを修飾しています。
副詞節
副詞節は文の中で副詞としてはたらくものを言います。
時、場所、原因・理由、目的、結果、条件、譲歩、などの意味を表します。
例文:
When I was a child I often played board games at my friend’s house.
子どものころ、私はよく友達の家でボードゲームをして遊んだ。
この文章ではWhen I was a childが時を表す副詞節で、’I often played board games at my friend’s house’を修飾しています。
I want to move to the United States because I want to study English more.
私はもっと英語の勉強をしたいので、アメリカに引っ越したい。
この文章ではbecause I want to study English moreが理由を表す副詞節で、’I want to move to the United States’を修飾しています。
ここまで、英語を学ぶ際の基礎知識となる句と節について説明してきました。
本日ご説明してきた句や節は、なんとなく理解できていた方もいるかもしれませんが、しっかり理解できればリーディングで文章構造を正確に理解することができ、リーディング力アップに繋がりますし、スピーキングにおいても自分で文を作って話すのに大切な知識となります。
特に副詞節などは頻繁に文章でも出てくるので覚えやすいかと思いますが、他の句や節も大切な知識となりますので、しっかり復習をして身につけていただきたいと思います。