本記事では、受動態が様々な文法と組み合わさった形を見ていきたいと思います。
受動態とは、「〜される」という受け身や被害を表すことができる文法ということを下記の記事で学んでいただいたと思います。
(受動態ついてまだ勉強されていない方は、こちらの記事で勉強してからこの記事を読んでくださいね。)
上記の記事では、受動態の基本的な使い方について説明してきましたが、英語の勉強を進めている方は、色々な文法を学んでいると思いますので、それらの文法と受動態を組み合わせる際にどのように作ればいいか分からないかもいらっしゃると思います。
しかし、別の文法と受動態を組み合わせる場合も、受動態の基本的な作り方は変わらないため、その文法と組み合わせた作り方を学べば、すぐに応用して会話の中で使えるようになりますので安心してくださいね。
例えば、現在進行形と受動態を組み合わせた文章を1つ見てみましょう。
His house is being built now.
彼の家は今建てられている。
上記文章では、基本的な受動態の形である「be動詞+動詞の過去分詞」がbeing builtという部分になります。
このように受動態の基本的な形が分かって入れば、それぞれの文法に応用して文章を作ることができます。
また、現在進行形、句動詞、to不定詞、動名詞などとの組み合わせ方法を学ぶことで、受動態の理解が深まりますし、これらの知識を応用することで、日常会話や文章で自然に受動態を使えるようになり、表現の幅が広がりますので頑張って勉強していきましょう。
それでは、受動態を現在進行形、句動詞、to不定詞、動名詞と一緒に使う際の使い方についてそれぞれ解説していきます。
※今回の記事では、現在進行形、to不定詞、動名詞の基礎が身についていることが前提となりますので、まだこれらの文法を学習されていない方は、まず下記の記事で勉強を進めてから本記事を読んでくださいね。
現在進行形の受動態について
まずは、現在進行形の文を受動態にする場合の作り方についてご説明していきます。
語順は以下のとおりです。
現在進行形の受動態の文の語順
主語+be動詞+being+過去分詞
上記のように、isとbeingは現在進行形の形となっており、beingと過去分詞が受動態の形となっているため、受動態で現在進行中の動作の表現をすることができます。
1つ例文を見てみましょう。
The new bridge is being constructed.
新しい橋が建設されています。
上記文では、isとbeingが現在進行形の形となっており、beingとconstructedが受動態の形となっているため、進行中の動作を受動態で表現しています。
それでは、他の例文を確認してみましょう。
The new product is being developed by the team.
その新製品はそのチームによって開発されています。
もう1例文を見てみましょう。
The house is being painted by a professional painter.
その家はプロのペンキ職人によって塗られています。
句動詞の受動態について
次に句動詞の受動態についてご説明します。
まず、句動詞 (Phrasal Verb) とは、動詞+前置詞や動詞+副詞 が組み合わさった形の表現で、通常の動詞とは異なり、全体として新しい意味を持つものです。
例えばlook upという句動詞は「調べる」という意味を表し、turn offという句動詞は「電源を切る」という意味になります。
このような句動詞を使う際にも、受動態の文を作ることができます。
語順は下記の通りです。
句動詞を使った受動態の文の語順
主語+be動詞+過去分詞+前置詞/副詞
例えば、先ほど例で挙げたlook upを使った受動態の文を見てみましょう。
The information is being looked up by the librarian.
その情報は司書によって調べられています。
このようにbe動詞のあとの句動詞の動詞の部分を過去分詞にして、残りの副詞(上記文章ではup)はそのまま残します。
例文でさらに確認していきましょう。
The meeting was called off due to bad weather.
その会議は悪天候のため中止されました。
この文章では、call offが「(予定の催し)を中止する」という意味の句動詞になります。
もう1文確認してみましょう。
The pets are being taken care of by a neighbor.
ペットは近所の人に世話されています。
この文章では、take care ofが「(人・動植物など)の世話をする」という意味の句動詞となります。
to不定詞の受動態について
次にto不定詞の受動態についてご説明していきます。
語順は次の通りです。
to不定詞の受動態の語順
to+be動詞+過去分詞
to不定詞の受動態はtoのあとを通常の受動態の語順にします。
また、意味は「〜されること」、「〜されるため」となります。
例文で確認してみましょう。
This document needs to be signed by the manager.
この書類はマネージャーによって署名される必要があります。
もう1つ見てみましょう。
The project is expected to be completed by next month.
そのプロジェクトは来月までに完了する予定です。
動名詞の受動態について
最後に動名詞の受動態についてご説明していきます。
語順は次のとおりです。
動名詞の受動態の語順
being+過去分詞
上記のように通常の受動態の形be+過去分詞のbe動詞部分を動名詞にします。
早速、例文で確認していきましょう。
She doesn’t like being criticized in public.
彼女は公の場で批判されることが好きではありません。
もう1つ見ていきましょう。
She hates being asked the same question over and over.
彼女は同じ質問を何度もされるのが嫌いです。
今回は、現在進行形、句動詞、to不定詞、動名詞を使った受動態の作り方についてご説明してきました。
受動態は「〜される」という受け身の意味を表現する文法で、英語の様々な文法構造と組み合わせて使用できます。
現在進行形、句動詞、to不定詞、動名詞などとの組み合わせ方法を学ぶことで、受動態の理解が深まりますし、これらの知識を応用することで、日常会話や文章で自然に受動態を使えるようになり、表現の幅が広がります。
受動態を理解し、他の文法と組み合わせることで、より複雑な英語表現が可能になりますので、今回の記事をしっかり読み、音読や独り同時通訳で練習を積んで日常会話で使えるように頑張っていきましょう!
※独り同時通訳については下記記事を参考にしてください。