現在、さまざまな会社がオンライン英会話のサービスを提供しており、いつでもどこでも英会話レッスンを受けることができます。
受講料もさまざまで中には1レッスン数百円で受講できるものもありますよね。
気軽に始められることで、より多くの人が英語の勉強を始めやすくなったことはよいことですが、オンライン英会話は正しく活用しないとスピーキングが伸びないことに注意する必要があります。
特に、英語初心者の方がひたすらオンライン英会話で会話練習を行っても、話せるようにはなりませんので注意しましょう。
できればオンライン英会話は文法をしっかり理解し、ある程度自分で文章を作ることができるようになってから、英語を話す実践の場として活用いただくのが好ましいです。
ただ、初級者の方で既にレッスンを受講している方もいらっしゃると思います。
初級者含め、オンライン英会話を既に受講している方は、予習・復習を徹底的に行ってレッスンに望むようにしましょう。
ちなみに私も、大手英会話スクールで英語のレッスンを受けたり、オンライン英会話受けたりと通算7年受講したことがあります。
しかし、7年も受講していざ海外駐在した際には思ったよりも英語を流暢に話すことができませんでした。
レッスンに参加しているだけだと全く身になりませんので、みなさんも同じ状況にならないために、本日はオンライン英会話だけだとスピーキングアップを望めない理由や、有効な活用方法についてお話ししていきます。
オンライン英会話はなぜスピーキング力アップに効果的でないのか
では、なぜオンライン英会話でレッスンを受けても、スピーキング力アップは望めないのでしょうか。
次の通りお話ししていきたいと思います。
- 初級者がオンライン英会話を受けて伸びない理由
- 中・上級者がオンライン英会話を受けて伸びない理由
初級者がオンライン英会話を受けて伸びない理由
まずは、初級者がオンライン英会話でスピーキング力を伸ばせない理由についてご説明します。
それは、オンライン英会話ではレッスン中に自分で文章を組み立てて話す時間が圧倒的に少ないからです。
初心者の方はまずは文法学んでその文法を使って文章を組み立てて話す練習が必要です。
一般的なオンライン英会話は25分〜50分程度のレッスンが多いと思いますが、その中には講師の説明や発音の練習、英文の音読が含まれていると思います。
自分で文章を作って話す練習はレッスン終盤に5〜15分程度行うことが多いと思いますが、週1、2回のレッスンでその程度の練習だと圧倒的に練習が足りません。
また、分からない単語や表現があっても十分に調べる時間がないことが多いですが、不完全な文でも講師側がなんとか言いたいことを汲み取ってくれたり、ジェスチャーなどで意思疎通ができてしまいます。
そうすると正しい表現が分からないままレッスンが終わってしまいますので、表現できる文が増えませんよね。
そのため、初心者の方で、まだ文法の基礎が固まっていなかったり、単語のストックが足りていない場合に、いきなりオンラインレッスンを始めるのはおすすめできません。
文法が固まっていないまま受講しても英語力アップは見込めませんので、まずは基礎を固めるようにしましょう。
中・上級者がオンライン英会話を受けて伸びない理由
中級者以上の方で、自分の表現したいことがあらかた話せるようであれば、実践の場としてオンライン英会話を活用することは効果的です。
ただし、必要最低限の予習・復習だけをこなしてレッスンに参加するだけだと全く伸びません。
前述のとおり、私も英会話スクールや、オンライン英会話でレッスンを受けていました。
中級者レベルや最後には上級者レベルでレッスンを受けていましたが、海外駐在した際には思ったよりもスピーキングができませんでした。
最低限の予習・復習しかしていませんでしたし、レッスン中にうまく言い表せないことがあっても講師は理解してくれるのでそのままレッスンが進み、結局毎回のレッスンをこなすだけで得るものがないまま終わっていたのだと思います。
また、レッスンについていける知識はあっても、アウトプットの練習が全く足りていなかったので、言いたいことを上手く表現することができませんでした。
このように、レッスンを受けて満足してしまうと、中・上級者の方でも全くスピーキング力が伸びませんので注意しましょう。
みなさんが同じような状況にならないために、次の項目でオンライン英会話の活用方法をご紹介します。
オンライン英会話の活用方法
それでは、オンライン英会話の活用方法についてご説明していきます。
次の3つを徹底的に行い、レッスンに参加しましょう。
- 予習
- レッスン
- 復習
順番にご説明していきます。
1 予習
まずは、次のレッスンで扱われるユニットの文法などをしっかり理解し、例文を音読します。
音読方法は、英文を見て30回、日本語文が書いてあれば日本語文を見て30回行います。
目安として、レッスン1週間前から始めてレッスンの日まで毎日音読しましょう。
次に、テキストを見て、当日話すと思われる内容について英文を作り、スラスラと話せるようにスピーキング練習しましょう。
おそらく、テキストには自分の考えを表現するパートやロールプレイングなどがあり、レッスン内で発表や練習をすると思いますので、英文をスラスラを言えるようにまずは頭の中でまとめて、話す練習しましょう。
この時、英文を書かずに口頭で言えるようにしたほうが良いですが、テキストによってはキーワードなどを書きとめる形式のものもあると思いますので、キーワード程度であればメモしても構いません。
こちらもレッスンまで毎日練習しましょう。
毎日練習を行う中で、毎回微妙に単語などが変わっても構いませんので、より良い表現があれば随時修正して練習しましょう。
2 レッスン
レッスンでは、予習で用意しておいたものを積極的に発表し、講師に通じるか確認しましょう。
その際、誤りや講師から新たな表現を教えてもらった場合は必ずメモをしておきましょう。
また、会話が広がり、用意していないことを話すことになった際には自分の使える文法を駆使して表現し、分からない表現は講師に確認するようにしましょう。
また、この時も講師から教えてもらった表現や、確認できず分からないままの表現は必ずメモしておくようにしましょう。
3 復習
復習では、誤りがあった表現や分からなかった表現について調べて、自分が言いたかった英文を再度作ってみましょう。
また、新たに学んだ表現があればそれを使って例文を作り、それらの例文やレッスン中に新たに学んだ例文の音読をしましょう。
回数は予習と同じように英文を見て30回、日本語文があれば日本語文を見て英文を30回音読します。
音読は例文を完璧に暗記できるまで行い、1週間で暗記できることを目標に取り組みましょう。
ここまで、オンライン英会話の効果的な活用方法についてご説明してきました。
オンライン英会話は、私自身がそうだったように、使い方を間違えるとスピーキングの向上に繋がりません。
特に、英語初心者の方がひたすらオンライン英会話で会話練習を行っても、話せるようにはなりませんので注意しましょう。
ただし、適切な方法で予習・復習を行い、レッスンを実践の場として使っていただければ、とても良い練習の機会となります。
英語をペラペラと話せるようになるために、必ずしもオンライン英会話が必須という訳ではありませんが、受講される方はぜひ今回ご紹介した方法でしっかりと準備と練習を行い、レッスンに望んでくださいね。