ここでは否定文の作り方を解説していきます。
下記のページでbe動詞の使い方、一般動詞の使い方を学んでいただいた方については、英語の肯定文を作れるようになったと思います。(まだ学んでいない方は、下のページでまずはbe動詞、一般動詞の使い方を学びましょう。)
しかし、実際の日常会話では肯定だけでなく否定を表したい場面もありますよね。
会話の幅をより広げられるように、ここでは否定文の作り方を説明していきます。
まず、否定文を作るには否定の副詞notを使います。
副詞とは動詞や形容詞を修飾する語で、文頭・文中・文末のどこにでも置くことが可能です。
日本語でも文章を否定するのに「ない」という語を置くのと同じですね。
このnotは文全体を否定して「(〜で)ない」という意味を表します。
例えば、次の例文を見てみましょう。
I am not a student.
私は生徒ではありません。
He does not like vegetables.
彼は野菜が好きではありません。
文中にnotが使われており、このようにnotを使うことで否定の文章を作ることができます。
否定文を使えるようになるとより表現できることが増えますので、ぜひ文章の作り方を覚えてくださいね。
それでは、be動詞を使った文、一般動詞を使った文について、それぞれの否定文の作り方について解説していきます。
Be動詞を使った文章の否定文の作り方
まずはbe動詞を使った文章の否定文の作り方をご説明します。
語順は次の通りです。
be動詞を使った否定文の語順
主語(S)+動詞(V)+not+補語(C)
このように、否定を表すnotは動詞の後に置きます。
まずは、下の肯定文を否定文に直してみましょう。
She is a teacher.
彼女は教師です。
この文は第2文型で、文の要素は
She: 主語
is: 動詞
teacher: 補語
となります。
否定文にするには、動詞isの後に否定語のnotを置き、次のように作ります。
She is not a teacher.
彼女は教師ではない。
もう1文、否定文に直してみましょう。
That is his house.
あれは彼の家です。
この文も第2文型で、文の要素は
That: 主語
is: 動詞
house: 補語
となります。
こちらも同様にisの後にnotを置き、
That is not his house.
あれは彼の家ではありません。
となります。
また、補語に形容詞がくる場合の例文も見てみましょう。
I am happy now.
私は今嬉しいです。
文の要素は
I: 主語
am: 動詞
happy: 補語
となります。(第2文型)
補語に形容詞がくる場合も、名詞がくる場合と同じように動詞の後に否定語のnotを置き、次のように作ります。
I am not happy now.
私は今嬉しくありません。
もう1文見てみましょう。
She is angry at me.
彼女は私に怒っています。
文の要素は
She: 主語
is: 動詞
angry: 補語
となります。(第2文型)
否定文に直すと、
She is not angry at me.
彼女は私に怒っていません。
となります。
また、肯定文では主語とbe動詞を繋ぎ合わせて短くした短縮形が使われましたが、否定の場合も短縮形がしばしば使われます。
・主語が単数の場合
I am not → I’m not
You are not → You’re not, You aren’t
He is not → He’s not, He isn’t
She is not→ She’s not, She isn’t
It is not → It’s not, It isn’t
This is not → This’s not, This isn’t
That is not → That’s not, That isn’t
(人、物) is not→ (人、物)’s not, (人、物)isn’t
・主語が複数の場合
We are not → We’re not, We aren’t
They are not → They’re not, They aren’t
These are not → These’re not, These aren’t
Those are not → Those’re not, Those aren’t
(複数の人、物) are not → (複数の人、物)’re not, (複数の人、物)aren’t
一般動詞を使った文章の否定文の作り方
次に一般動詞を使った文章の否定文の作り方をご説明します。
語順は次の通りです。
一般動詞を使った否定文の語順
主語(S)+do(does) not+動詞の原型(V)(+目的語(O))
※動詞の原型とは、動詞が変化する前の形となります。
一般動詞の場合は、動詞の前にdo(does) notを置き否定分を作ります。
主語が3人称単数の場合、doがdoesに変化し、動詞も原型になりますので注意しましょう。
まずは、下の肯定文を否定文に直してみましょう。
I like this TV show.
私はこのテレビ番組が好きです。
否定文にするにはlikeの前にdo notを置きます。
I do not like this TV show.
私はこのテレビ番組が好きではありません。
文の要素は、
I: 主語
like: 動詞
TV show: 目的語
となり、第3文型の文となります。
もう1つ例文を見てみましょう。
She goes to that movie theater.
彼女はあの映画館に行きます。
こちらも同様に動詞goesの前にdo notを置きますが、主語が3人称単数のため、doをdoesにします。
また、doがdoesに変化するため、goesは原型のgoに戻ります。
She does not go to that movie theater.
彼女はあの映画館に行きません。
文の要素は
She: 主語
go: 動詞
となり、第2文型の文となります。
また、一般動詞を使った否定形の文の場合も短縮形がしばしば使われます。
・主語が1人称、2人称、3人称複数の場合
do not → don’t
・主語が3人称単数の場合
does not → doesn’t
例文:
I don’t know him.
私は彼を知りません。
You don’t study everyday.
あなたは毎日勉強しない。
He doesn’t buy this book.
彼はこの本を買いません。
She doesn’t drink beer.
彼女はビールを飲みません。
ここまで、be動詞を使った文章、一般動詞を使った文章それぞれについて、否定文の作り方をご説明してきました。
be動詞と使った文、一般動詞を使った文で作り方が少し異なりますが、否定文は肯定文の文章に否定のnotを入れることで作ることができます。
実際の日常会話では肯定だけでなく否定を表した場面もたくさんあるかと思います。
否定文を作ることができれば、会話の幅が広がり、自分の気持ちや行動をより詳しく表現できるようになりますので、ご紹介した例文を何度も音読して実際の会話で使いこなせるように練習してみてくださいね。