【さらに使いこなそう】比較級の倍数表現、強調について

  • URLをコピーしました!

ここでは、比較級をさらに使いこなすために、倍数表現や強調などについてご説明していきたいと思います。

まだ比較級の基礎について学ばれていない方は下記の記事で勉強を行ってからこの記事を読んでくださいね。

参考:【解説します】比較級、最上級とは?

比較級とは、ものごとを2つの中で比較し、一方の方が程度が高いことを表す表現ですが、みなさんはこの比較級を使って「2倍〜である」や「10倍〜である」などと表すことはできますか?

このときに使われるのが倍数で、「AはBの〜倍です。」というように表す表現を倍数表現と言います。

例えば、「彼は私の2倍早く走ることができる。」は、’He can run twice as fast as I run.’というように表すことができます。

倍数表現は、使われる倍数や語順を覚えればそこまで難しい文法ではありませんので、しっかり理解してマスターしましょう。

それでは、比較級の倍数表現や強調について解説していきます。

目次

比較級の倍数表現

まずは、比較級の倍数表現について次のとおりご説明していきます。

  • 倍数表現
  • 具体的な差を表す表現

1つ目から見ていきましょう。

倍数表現

冒頭でもご説明したとおり、「AはBの〜倍です。」というように表す表現を倍数表現と言います。

語順は次のとおりです。

比較級の倍数表現

倍数+as 形容詞/副詞 as 

このように、同等比較の最初のasの前に倍数を置きます。

例えば、「私は彼の2倍速く泳ぐことができます。」と言い表したい場合は、twice(2倍)を最初のasの前に置き次のように表します。

I can swim twice as fast as he can.

よく使われる倍数をご紹介しますので、覚えましょう。

2倍 twice

3倍 three times

3倍以降 数字+times

2分の1(半分)half

3分の1 one third

3分の2 two thirds

4分の1 one quarter

4分の3 three quarters

それでは、例文で確認してみましょう。

I have five times as many books as she does.

私は彼女よりも5倍多くの本を持っています。

もう一つ見てみましょう。

He slept twice as long as she did yesterday.

彼は昨日、彼女よりも2倍長く寝ました。

具体的な差を表す表現

ここでは「〜歳年上です」や「〜メートル長いです」など、具体的な差を表す方法を見ていきます。

語順は次の2通りあります。

具体的な差を表す表現(比較級の場合)

具体的な差+比較級

具体的な差を表す表現(同等比較の場合)

具体的な差+as 形容詞/副詞 as

このように、比較級や同等比較の最初のasの前に具体的な差を入れることによってどのくらいの差があるかを表すことができます。

例えば、「彼は私より3歳年上です。」と言いたいときは、次のように表すことができます。

He is three years older than I am.

このように比較級olderの前に差である3歳three yearsを置きます。

それでは、例文を見てみましょう。

Her hair is 50 cm as long as mine.

彼女の髪の毛は私の髪の毛より50センチメートル長いです。

もう一つ見てみましょう。

That building is 100m higher than this building.

あのビルはこのビルより100メートル高いです。

比較級の強調

次に比較級の強調について次のとおりご説明していきます。

  • 比較級の強調
  • 比較級+名詞の強調

1つ目から見ていきましょう。

比較級の強調

「AよりBの方がはるかに〜だ。」などのように比較級を強調したい場合は強調語を使います。

語順は次のとおりです。

比較級の強調

強調語+比較級

このように形容詞や副詞の比較級の前に強調語を置きます。

例えば、「彼女は彼よりもはるかに頭が良いです。」と言いたいときは次のように表すことができます。

She is much smarter than he is.

このように形容詞の比較級smarterの前に強調語のmuchを置きます。

よく使われる強調語は次のものがありますので覚えましょう。

much はるかに、ずっと

far はるかに、大いに、ずっと

by far はるかに、ずっと、断然

still なおいっそう、さらに 

somewhat いくぶん、多少、やや

それでは、例文で確認してみましょう。

He can run by far faster than I can.

彼は私よりもはるかに速く走ることができます。

もう一つ見てみましょう。

His idea is somewhat more creative than mine.

彼のアイデアは私のよりもいくぶん独創的です。

比較級+名詞の強調

次に比較級+名詞を強調する方法についてご説明していきます。

語順は次の2通りです。

比較級+名詞の強調(可算名詞の場合)

many more+可算名詞(複数形)

a lot more+名詞

比較級+名詞の強調(不可算名詞の場合)

much more+不可算名詞

a lot more+名詞

このように名詞が可算名詞の場合は名詞の前にmany moreまたはa lot moreを置き、不可算名詞の場合はmuch moreまたはa lot moreを置きます。

意味は「ずっと多くの〜(名詞)」という意味になります。

なお、a lot moreの方が口語的な表現となります。

例えば、「彼は私よりずっと多くのCDを持っています。」と言いたいときは次のように表します。

He has many more CDs than I do. 

可算名詞の強調の場合は、名詞を複数形にすることに留意しましょう。

また、manymuchではなくsomeを用いて「いくつか多くの〜(可算名詞)」、「いくらか多くの〜(不可算名詞)」という意味を表すことができます。

例えば次のような文章です。

I drink some more milk than my father.

私は父親よりもいくらか多くの牛乳を飲みます。

それでは、例文で確認していきましょう。

My friend drinks a lot more alcohol than I do.

私の友人は私よりずっと多くのお酒を飲みます。

もう一つ見てみましょう。

I have some more video games than he does.

私は彼よりもいくつか多くのテレビゲームを持っています。


ここまで、比較級の応用編として、倍数表現や強調などについてご説明してきました。

比較級とは、ものごとを2つの中で比較し、一方の方が程度が高いことを表す表現で、「AはBの〜倍です。」というように表す表現を倍数表現と言います。

倍数表現は「倍数+as 形容詞/副詞 as 」というように、同等比較の最初のasの前に倍数を置いて表すことができます。

また、今回は比較級の強調についてもご説明してきました。

どちらの表現も使いこなせるようになることで、より細かなことについて話すことができるようになりますので、例文を何度も音読して比較級をより使いこなせるようにしていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次