本日は間接疑問文について解説していきたいと思います。
まず間接疑問とは何かについてご説明します。
間接疑問とはwhere、whatなどの疑問詞や、if、whetherからはじまる名詞節で疑問を表すものを言い、その間接疑問が使われた文を間接疑問文と言います。
間接疑問は名詞の役割をするため、名詞節が置ける場所と同じ場所に置くことができます(if以外)。
「間接疑問文」という文法用語だけ聞くと何やら難しそうなイメージがすると思いますが、使いこなせるようになるととても便利な文法です。
実際にみなさんも聞いたことがあると思いますが、日常会話や文章でも頻繁に使われています。
使いこなすポイントですが、間接疑問は語順が通常の疑問文の語順と異なり、肯定文の語順となります。
例えば、「私は彼が今どこにいるか知らない。」と言いたいときは、この間接疑問文を使って’I don’t know where he is now.’と言うことができます。
間接疑問の部分は通常の疑問文の語順ではなく、肯定文と同じですね。
このようなポイントを押さえていただけると使いこなせるようになりますので、文を見て理解できるだけではなくスピーキングで活かせるように、具体的に解説していきたいと思います。
それでは使い方を疑問詞とif・whetherに分けてそれぞれ見ていきましょう。
間接疑問文の使い方1:疑問詞を使った文
それではまず、疑問詞を使った間接疑問文の作り方・使い方についてご説明していきます。
冒頭でも述べた通り、間接疑問は、名詞の役割を果たすため名詞節が置ける場所と同じ場所に置くことができます。
すなわち、主語、補語、目的語、前置詞の目的語に置くことができます。
次に語順は以下のとおりとなります。
疑問詞を使った間接疑問の語順
疑問詞+主語+動詞+(目的語)
通常の疑問文は主語の前に動詞を置きますが、間接疑問文の場合は主語と動詞の入れ替えは行われず、肯定文の語順となります。
be動詞を使った間接疑問文を例文で確認してみましょう。
(通常の疑問文)
Where is he from?
彼の出身はどこですか?
(間接疑問文)
Do you know where he is from?
彼の出身はどこか知っていますか?
このように、間接疑問文の場合は主語と動詞の入れ替えは行われず、肯定文の語順になる点に注意しましょう。
一般動詞を使った文章も見てみましょう。
(通常の疑問文)
What does he want to eat?
彼は何を食べたいですか?
(間接疑問文)
I don’t know what he wants to eat.
私は彼が何を食べたいか分かりません。
このように、一般動詞の文でも間接疑問文の場合は肯定文の語順になる点に注意しましょう。
それでは間接疑問を主語・補語・目的語・前置詞の目的語においた文をそれぞれ見てみましょう。
(間接疑問が主語に置かれた文)
When we should hold the event is an important problem.
いつそのイベントを開くべきかが重要な問題だ。
(間接疑問が補語に置かれた文)
An important problem is when we should hold the event.
重要な問題は私たちがいつそのイベントを開くべきかだ。
(間接疑問が目的語に置かれた文)
I want to know when he comes to my house.
私は彼がいつ私の家に来るのか知りたい。
(間接疑問が前置詞の目的語に置かれた文)
We need to talk about where we hold the event.
私たちは、どこでそのイベントを開くかについて話し合う必要がある。
間接疑問文の使い方2:whether、ifを使った文
次にwhetherとifを使った間接疑問文について解説します。
whetherもifも後ろに名詞節を導いて、「〜かどうか」という意味になります。
どちらも同じ意味ですが、whetherの方がifよりも堅い言い方で、書き言葉に適しています。
語順は次のとおりです。
whether、ifを使った間接疑問の語順
whether / if+主語+動詞+(目的語)+(or not)
疑問詞を使った間接疑問同様に、whetherとifのあとは肯定文の語順となります。
また、or notがセットで使われることがしばしばありますので、こちらも覚えておきましょう。
なお、whetherは主語、補語、目的語、前置詞の目的語に置くことができますが、ifを置くことができるのは目的語のみとなるので注意しましょう。
それでは、まずwhetherを使った例文を確認してみましょう。
Whether my boss is able to join the meeting or not is very important.
上司がその会議に参加できるかどうかはとても重要だ。
上記の文は間接疑問文が主語にきているため、ifを使うことはできません。
whetherを使った文をもう1つ見てみましょう。
We are worried about whether this product sells well or not.
私たちは、この製品がよく売れるかどうか心配だ。
上記文章も間接疑問文が前置詞の目的語にきているため、ifを使うことはできません。
次にifを使った文章を見てみましょう。
I don’t know if he will come to tomorrow’s soccer game or not.
私は、彼が明日のサッカーの試合に来るかどうか分かりません。
whetherで表す場合は次の通りになり、意味も同じです。
I don’t know whether he will come to tomorrow’s soccer game or not.
もう1文見てみましょう。
Could you tell me if you have any food allergies or not?
何か食べ物のアレルギーがあるかどうか教えていただけますか?
whetherで表す場合は次の通りになり、意味も同じです。
Could you tell me whether you have any food allergies or not?
ここまで間接疑問文についてご説明してきました。
間接疑問とはwhere、whatなどの疑問詞や、if、whetherからはじまる名詞節で疑問を表すものを言い、その間接疑問が使われた文を間接疑問文と言います。
間接疑問は名詞の役割をするため、名詞節が置ける場所と同じ場所に置くことができます(if以外)。
会話の中で使いこなせるようになるためのポイントですが、間接疑問は語順が通常の語順と異なり、肯定文の語順となります。
この通常の疑問文の語順と違うことと間接疑問が置ける場所を理解することが、使いこなせるようになるためにとても大事です。
これらのポイントを押さえていただければ会話でも使えるようになってくると思います。
会話の中で使えるようになるととても便利な文法ですし、日常会話や文章でもたくさん出てきますので、何度も音読してマスターしていきましょう。