英文を読んでいるときに、頭から読んでも英文の意味が理解できずに何度も読み返してしまうことはありませんか?
または、単語の並びで何となく文全体のニュアンスは分かるけど正確な意味が分からない、などでお悩みの方も多いと思います。
高校入試や大学入試の試験対策でリーディングを勉強された方もいらっしゃると思いますが、テクニックを使って問題を解けても、難しい文章を返り読みせずにスラスラ読むことは難しいですよね。
しかし、リーディングは「精読」をしっかり行い、「速読」の練習も行うことで誰でもスラスラと英文を読みこなすようになることが可能です。
※精読とは文の構造を1つ1つ理解して読み進めることを言い、速読とは文章を理解しながら速く読むことを言います。
多くの方は大学受験などの勉強で英文読解の勉強をすると思います。
しかし、問題を解くための勉強に集中してしまい、精読や速読の練習が足りていないため、スラスラと英語を読み進めることができないのです。
例えば、数学を例にとって考えてみると、問題を解くために公式を覚えても公式を使う練習が必要ですよね。
初めは公式を使いこなすために問題に当てはめてゆっくり丁寧に問題を解いていくと思います。
公式を使いこなし問題が解けるようになってからも、テストの限られた時間内に解くために素早く解く練習も必要になると思います。
英語も同じで、英文法を覚え、英文読解の方法を学んでも、文法が文章の中でどのように使われているか読み解いたり、どのように理解していけばいいのか身につけるために練習(精読)が必要となります。
精読ができるようになってからは、構造を理解しながら素早く読むための練習(速読)が必要となります。
実際私も、この勉強法を行い段階的にリーディング力をアップさせることができました。
例えば私の場合、英文読解の方法を学び、Japan Timesを使って精読を行いましたが、初めは2、3文読むのに30分近く時間がかかりました。
しかし、そこから毎日1日30分〜1時間の精読練習を行い、半年後には2、3文の文章であれば返り読みせずに頭から訳せるようになり、30分あれば2、3記事読むことができるようになりました。
その後もさらにJapan Timesを用いていの速読の練習を行いましたが、この段階では返り読みせずに頭から理解でき、ほとんど日本語と変わらない速度で読み進めることができる状態でした。
今ではアメリカの雑誌The Timeなどの難しい文章も読むことができます。
最速でリーディング力をアップさせるためには
それではまず、リーディング力をアップさせるための基本的な考え方をご説明していきます。
前段でご説明したとおり、リーディング力をアップさせるためには精読が必要となります。
精読の練習をしないと、どれだけたくさん速読の練習をしても正確に文章を読む力はつかず、文章を読んだ際に誤訳する恐れもあります。
そのため、まずは精読の練習を行い、1つの文章の文章構造を完璧に理解できるようにする必要があります。
また、精読を行う中で、日本語とは語順が違う英語を返り読みせずにどのように頭から訳していくかも理解していくため、初見の文章を7〜8割理解できるようになるころにはネイティブがどのように英文を理解しているのかが身についてきます。
精読を通して正確に文章を理解できる段階になってから、速読の練習を行うことで、日本語を読むのと同じ速度で正確に文章を読む力がついてきます。
なお、リーディング力を上げるには長い時間と努力が必要です。
前段でもお伝えしたとおり、私は精読の練習をほとんど毎日30分〜1時間行い増田が、速読の練習に進むのに半年程度かかりました。
さらにJapan Timesを用いていの速読の練習も半年程度行ったように、英語をスラスラ読み進めるようになるためには年単位での努力が必要となります。
しかし、コツコツと続けることで確実に力をつけることができますので、次にご紹介する方法でリーディング力をアップさせていきましょう。
私が実践した具体的なリーディング勉強法
それでは、具体的な勉強法をご紹介していきます。
ステップ1:英文法の勉強
文法知識が欠けていると英語の文章を正確に理解することができません。
そのため、リーディングの勉強を始める前に文法を一通り理解することが必要です。
まずは、市販のもので構いませんので文法書を一冊準備してください。
市販のテキストであれば自分の使いやすいテキストを使っていただいて問題ありません。
準備いただいたら、そのテキストを読み込み文法の勉強を行なってください。
文法の勉強方法については中学校や高校で行なっていただいていた勉強方法で構いません。
内容を熟読し、テキストに沿って学習を行なってください。
ステップ2: 英文読解方法について学ぶ
まずは、英文読解について学ぶために、市販のもので構いませんのでテキストを一冊準備してください。
市販のテキストであれば自分の使いやすいテキストを使っていただいて問題ありません。
ご準備いただいたら、そのテキストに沿って勉強を行なってください。
ステップ3: 精読
テキストで英文読解の方法について学んだらその方法を用いて精読を行います。
こちらもリーディングの問題集やインターネットの記事(Japan Timesなど)を用いて行います。
まずは、1つのテーマ(記事)を頭から返り読みせずに読み、どの程度読めるか確認します。
そのあと、英文を一字一句品詞分解し、英文構造を全て把握し訳していきます。分からない単語や文法は辞書などで調べていただいて構いません。
全ての文法構造を理解し、意味がとれたら全体を読み文構造や意味がとれているか確認します。
まずは、毎日30分〜1時間程度取り組んでみましょう。
初見で1記事7〜8割の意味が取れるようになったら速読に進みましょう。
ステップ4: 速読
速読では、Japan Timesなどの記事を返り読みせずに頭から読んでいきましょう。
まずは読む記事を決めて、1記事読み通してみましょう。長い場合は半分で区切るなどし、ある程度区切りの良いところまで読み進めます。
文章構造と意味を理解できた場合は次の記事に進んでください。
もし、文章構造や文の意味自体は理解できるけれど、文中に意味が分からなかったりあやふやな単語があれば辞書で調べてください。
理解できない文章については、読み飛ばしせずに精読を行なってください。分からない単語は調べて、1語1語品詞分解をして文章構造を理解してください。
文章構造が理解できたらその文章を速読し、再度意味が理解できるか確認してください。
上記のように精読と速読の練習を行うと、初見で理解できる英文が増えていき、日本語を読む場合と同じスピードで英文を読むことができるようになっていきます。
ここまで、リーディング力アップの方法についてご紹介してきました。
リーディング力をアップさせるには、精読と速読が必要ですが、特に精読の練習には時間がかかるため、コツコツと努力することが必要です。
しかし、ご紹介した方法で勉強を行なっていけば、何のストレスも感じずに日本語と同じ感覚で英文が読めるようになりますので、頑張って練習していきましょう!