【これで完璧】時制の一致の例外パターンを覚えよう!

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今回は時制の一致を受けない例外パターンについてご紹介していきたいと思います。

時制の一致とは、主節の動詞が過去形になった場合、それに合わせて従属節の動詞も過去形や過去完了形の形にすることをいいます。

※主節とはメインとなる動詞がある文をいい、従属節とは主節に従う文をいいます。

下記の記事で時制の一致についてご説明してきましたが、この概念は日本語に存在しない考え方であるため、会話の中で使いこなすことが難しいものとなります。

参考:ネイティブスピーカーが普通に使う時制の一致の基礎についてまとめました

上記の記事で時制の一致について学んだみなさんの中には次のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないかと思います。

  • ネイティブスピーカーが時制の一致をせずに話すのを聞いたことがあるが、本当にネイティブスピーカーは時制の一致をさせているの?
  • 英語の文章で時制の一致をしていない文章を見たことがあるが例外があるのでは?
  • 例外なく時制は一致させないといけないの?

このような疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、みなさんの疑問は当たり前のことで、時制の一致を受けない例外が存在します。

例えば、次のような文です。

Yesterday I told my mother that she is a doctor.

昨日、私はお母さんに彼女はお医者さんだと言いました。

この場合、昨日「私」が「彼女がお医者さんである」と言った時点で彼女がまだお医者さんであれば、それは現在の職業で変わりがないため時制の一致を受けません。

このように時制の一致を受けない例外が下記の通り4つありますので本日はその例外についてご紹介していきたいと思います。

  • 普遍の真理や社会通念を表す場合
  • 現在の状態、習慣、特性、職業を表す場合
  • 歴史上の事実を表す場合
  • 仮定法の場合

それでは、1つ目の普遍の真理や社会通念を表す場合に時制の一致を受けないパターンから見ていきましょう。

目次

時制の一致の例外1:普遍の真理や社会通念を表す場合

過去や未来においても変わらない普遍の真理や社会通念を表す場合、時制の一致を受けません。

また、ことわざ内の動詞も時制の一致は受けませんので注意しましょう。

早速、例文を見てみましょう。

My grandfather often said, Time is money.

私の祖父はよく、時は金なり、と言いました。

Time is money’(時は金なり)はことわざであるため、時制の一致は受けません。

もう1つ見てみましょう。

Our teacher taught us that the square of 10 is 100.

先生が私たちに10の2乗は100と教えてくれた。

10の2乗が100であることは普遍の真理のため、従属節の中の動詞は時制の一致を受けません。

時制の一致の例外2:現在の状態、習慣、特性、職業を表す場合

現在の状態や習慣、特性、職業について述べる場合、時制の一致を受けません。

早速、例文を見てみましょう。

I didn’t know her job is a teacher.

私は彼女の仕事が教師だということを知りませんでした。

上記の文が述べられた時点で、彼女の職業がまだ教師であれば時制の一致させる必要はありません。

もう1例文見てみましょう。

She said to me that she goes to the gym twice a week.

彼女は、週に2回ジムに行くと私に言いました。

上記例文は、上記の文が述べられた際の現在の習慣を表しているため過去形にして時制の一致をさせる必要はありません。

時制の一致の例外3:歴史上の事実を表す場合

次に歴史上の事実を話す場合についてご説明します。

歴史上の事実や、過去の出来事であることがはっきりしていることを表す場合は、過去完了形にせずに過去形を用います。

例えば、「彼女は南北戦争が1861年に始まったことを知りませんでした。」と言いたい場合を見てみましょう。

She didn’t know that the Civil War broke out in1861.

上記のようになりますが、南北戦争が1861年に始まったことは歴史上の事実のため、この場合は過去完了形にせずに過去形で表します。

それでは、例文を見てみましょう。

Did he know the World War Ⅱended in 1945?

彼は第二次世界大戦が1945年に終わったことを知っていましたか?

もう1文見てみましょう。

Everyone didn’t know that Shakespeare was born and died on the same day of the same month.

みんなは、シェークスピアが同月同日に生まれて亡くなったことを知りませんでした。

時制の一致の例外4:仮定法の場合

主節の動詞が過去形または過去完了形で、従属節に仮定法が使われた場合、従属節内の動詞は時制の一致を受けません。

仮定法は直接法(あることを事実として述べるときの動詞の形)と違い、実際の現在や過去を表さないため、時制の一致が行われません。

ただし、仮定法にはそもそも時制を1つ過去にずらすというルールがあるのでその点を留意しましょう。

例えば、「彼女は、お金がたくさんあれば、たくさん旅行に行けるのに、と言いました。」と表す場合は、

She said that if she had a lot of money, she could travel a lot.

となりますが、仮定法の文章なのでShe said that if she had had a lot of money, she could have traveled a lot.とはなりません。

それでは、例文で確認してみましょう。

I thought if he didn’t pass the university entrance examination, he would study an extra year.

私は、彼がもし大学入試に受からなかったら、浪人するだろうと思いました。

もう1つ確認してみましょう。

She told me that if she changed jobs, she would take an employment examination for teachers.

彼女は私に、もし転職するなら教員採用試験を受けると言いました。


ここまで、時制の一致について、時制の一致を受けない例外パターンについてご紹介してきました。

この時制の一致の概念は日本語に存在しない考え方であるため、会話の中で使いこなすことが難しいものとなり、前回時制の一致について学習された方の中には、勉強を進めていく中で、「例外なく時制は一致させないといけないの?」などの疑問を持つ方もいらっしゃったと思います。

みなさんの疑問は当たり前のことで、時制の一致を受けない次の4つの例外が存在します。

  • 普遍の真理や社会通念を表す場合
  • 現在の状態、習慣、特性、職業を表す場合
  • 歴史上の事実を表す場合
  • 仮定法の場合

本日ご説明したこの4つのパターンの例外を理解していただき、今回、そして前回ご紹介した例文を音読して時制の一致をマスターしましょう!

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