本日は複合関係代名詞、複合関係形容詞、複合関係副詞についてご説明していきます。
名前からして難しそうなこれらの文法ですが、みなさん違いについてはご存知でしょうか?
まず複合関係関係代名詞とは関係代名詞(what、which、who)のうしろにeverをつけ名詞のはたらきをするもので、その複合関係代名詞が形容詞としてはたらくものを複合関係形容詞といいます。
そして複合関係副詞とは、関係副詞(when、where、how)にeverをつけたもので、副詞としてはたらきます。
まずは、複合関係代名詞を使った例文を見てみましょう。
I want to buy whatever you recommend.
あなたがすすめるものは何でも買ってみたいです。
次に複合関係形容詞を使った例文を見てみましょう。
I will try to eat whatever spicy food you like.
あなたが好きな辛いものなら何でも試してみたいです。
最後に複合関係副詞を使った例文を見てみましょう。
He answers the telephone whenever I call him.
私がいつ彼に電話をしても彼は電話に出ます。
それぞれ例を挙げましたがイメージは掴めたでしょうか。
恐らく何となく分かったような分かっていないような方が多いと思うため、それぞれ詳しく見ていきましょう。
複合関係代名詞
まずは複合関係代名詞についてご説明していきます。
- 複合関係代名詞の基礎
- 複合関係代名詞の用法1:主格
- 複合関係代名詞の用法2:目的格
まずは基礎事項から確認していきましょう。
複合関係代名詞の基礎
関係代名詞のうしろにeverをつけたものを複合関係代名詞と言います。
複合関係代名詞には名詞節のはたらきと副詞節のはたらきをするものがありますが、今回は、名詞節のはたらきをする複合関係代名詞を見ていきます。
それぞれの複合関係代名詞の意味は以下のとおりです。
whoever(whomever) 〜する人は誰でも
whatever 〜するものは何でも
whichever どれでも、どちらでも
また、複合関係代名詞は関係代名詞と同じように主格と目的格がありますが、所有格はありません。
それでは、主格の用法を見てみましょう。
複合関係代名詞の用法1:主格
複合関係代名詞は主格のはたらきがあります。
早速、例文を見てみましょう。
Whoever wants to pass this test has to study very hard everyday.
この試験に合格したい人は誰でも、毎日一生懸命勉強しなければなりません。
もう1つ見てみましょう。
I don’t like whatever is spicy.
私は、辛いものは何でも好きではありません。
複合関係代名詞の用法2:目的格
次に目的格としての使い方を見ていきます。
この用法では、関係代名詞と同じように目的語である複合関係代名詞が主語の前にくることに注意しましょう。
早速例文を見ていきましょう。
She buys whatever she wants.
彼女は、欲しいものは何でも買います。
もう1文確認しましょう。
You can choose whichever you like.
どちらでも好きな方を選ぶことができます。
複合関係形容詞
次に複合関係形容詞について以下のとおりご説明していきます。
- 複合関係形容詞の基礎
- 複合関係形容詞を主語におくパターン
- 複合関係形容詞を目的語におくパターン
まずは基礎事項から確認していきましょう。
複合関係代名詞の基礎
複合関係形容詞は、複合関係代名詞が形容詞としてはたらくものを言います。
作り方は、次のように名詞の前に複合関係代名詞を置きます。
whatever + 名詞 〜する名詞は何でも
whichever + 名詞 〜の名詞はどちらも
また、複合関係形容詞は名詞節のため、主語や目的語におくことができます。
早速、主語と目的語においた例文を見てみましょう。
複合関係形容詞を主語におくパターン
複合関係形容詞は主語におくことができます。
例文:
Whatever story you tell me is very funny.
あなたが私に話してくる物語は何でも面白い。
Whichever apple I ate was sour.
私が食べたりんごはどちらも酸っぱかった。
複合関係形容詞を目的語におくパターン
複合関係形容詞は目的語におくことができます。
例文:
I want to watch whatever movie you recommend.
あなたがオススメする映画は何でも観たいです。
I will go to whichever place you want to go to.
あなたが行きたいところならどこでも行くよ。
複合関係副詞
最後に複合関係副詞についてご説明していきます。
関係代副詞のうしろにeverをつけたものを複合関係副詞と言います。
複合関係副詞は副詞節としてはたらきます。
複合関係代名詞や複合関係形容詞と異なり、副詞節には完成された文がきますので注意しましょう。
それぞれの複合関係副詞の意味は以下のとおりです。
whenever 〜するときはいつでも
wherever 〜するところはどこでも
however どんなに〜しようとも、どんな方法で〜しようとも
※WheneverとWhereverにも譲歩を表す他の用法がありますが、そちらは別の記事で解説していきます。
それぞれの複合関係副詞の例文を見てみましょう。
wheneverを使った例文
Whenever I return to my hometown, my friends welcome me.
私が帰省するときはいつも、友達が出迎えてくれます。
Whenever I go hiking, it rains.
私がハイキングに行くときはいつも、雨が降っています。
whereverを使った例文
Wherever she wants to go, I will go with her.
私は、彼女が行きたいところはどこでも彼女と一緒に行くでしょう。
It’s very crowded wherever he visits.
彼が訪れる場所ばどこも混んでいます。
howeverを使った例文
I want to live however I want to (live).
私は自分の好きなように生きたいです。(私はどんな方法で生きようとも、じぶんの好きなように生きたいです。)
However it rains, my daughter wants to go to an amusement park.
どんなに雨が降ろうとも、私の娘は遊園地に行きたがります。
ここまで複合関係代名詞、複合関係形容詞、複合関係副詞についてご説明していきます。
文法用語だけ聞くと違いが分からないと思いますが、今回例文を挙げてご説明してきたことで整理できたのではないかと思います。
これらの複合関係詞は譲歩を表す使い方もありますが、その用法についてはまた別の記事でご紹介していきますので、まずは今回ご説明した使い方をしっかりと理解していきましょう。