ここでは、基礎的な英語の文章であるbe動詞を使った文章の作り方を解説していきます。
be動詞とは、主語の状態や存在を表す動詞です。
be動詞を使った文章は日本語訳で「〜(人)は〜です。」という意味になります。
文型は第2文型となるため語順はS+V+C(主語+動詞+補語)となります。(文型については次の記事を参考にしてください)
be動詞は英文法の基礎であり、be動詞を使った文章は英語の文章の中ではたくさん出てきます。
中学校でも1番初めに学習する文法ですよね。
しかし、be動詞の使い方や、be動詞を使った文章の作り方が分からず、つまずいてしまう方も多いと思います。
初歩的なところでつまずいてしまうと、その後の文法の理解もできなくなってしまいますよね。
しかし、語順や語形変化などポイントを絞って学習することで理解がしやすくなります。
英語の文章は疑問系にする際に語順が変わったり、過去形などの時制がありますが、ここでは理解がしやすいように現在時制の肯定文に絞って説明をしていきます。
be動詞を使った文章も疑問形にする際には語順を変えたり、時制によって語形が変化しますが、1度に全てを覚えようとしてもなかなか難しいですよね。
そのため、まずは現在時制の肯定文をしっかり理解して音読を行い、基本的な文章を使いこなすことができるようになりましょう。(音読の方法については次のページも参考にしてください)
参考:実はコレだけ!日常会話レベルの英語が話せるようになる勉強法
私も英語を勉強し直した際には、be動詞の勉強を再度行い、シンプルな文章を何度も何度も繰り返し音読して身につけました。
be動詞を使った文章は基礎的なものとなりますので、ぜひここで使い方を身につけてくださいね!
それではbe動詞を使った文章の作り方を解説していきます。
補語に名詞がくる文章
まずは1番基本的な文章である、補語に名詞が来る英文の作り方を説明していきます。
ポイントは3つあります。
1 語順
2 be動詞の語形変化
3 冠詞
ポイント1:語順
英語の語順は日本語の語順と逆で、主語の次に動詞がきます。
この語順は第1文型から第5文型まで同じです。
第2文型はS+V+Cのため、be動詞の後に補語となる名詞をおきましょう。
また主語と補語はイコールの関係となります。
まずは例文を見てみましょう。
I am a student.
私は生徒です。
この場合、
I:主語
am:動詞
student:補語
ですので、Iとstudentはイコールの関係となり、文章が成り立ちます。
もう1つ例文を見てみましょう。
That is a cat.
あれは猫だ。
この場合も、
That:主語
is:動詞
cat:補語
となり、Thatとcatはイコールの関係となり、文章が成り立ちます。
ポイント2:be動詞の語形変化
be動詞は主語によって次のように語形が変化します。
【主語が単数】
主語 | be動詞 | 主語意味 | be動詞意味 |
I | am | 私は | 〜です |
You | are | あなたは | 〜です |
He / She | is | 彼/彼女は | 〜です |
This | is | これは | 〜です |
That | is | あれは | 〜です |
It | is | それは | 〜です |
(人の名前、物の名前(単数)) | is | 人/物は | 〜です |
【主語が複数】
主語 | be動詞 | 主語意味 | be動詞意味 |
We | are | 私たちは | 〜です |
They | are | 彼らは | 〜です |
These | are | これらは | 〜です |
Those | are | あれらは | 〜です |
物の名前(複数) | are | 物は | 〜です |
では、例文を見てみましょう。
She is a teacher.
彼女は教師です。
These are apples.
これらはりんごです。
どちらの例文もbe動詞は主語に応じて変化しています。
また、通常は主語とbe動詞を繋ぎ合わせて短くした短縮系が使われることが多いです。
I am → I’m
You are → You’re
He is → He’s
She is → She’s
It is → It’s
That is → That’s
(人、物) is → (人、物)’s
例文:
He’s my little brother.
彼は私の弟です。
It’s my text book.
それは私の教科書です。
ポイント3:冠詞
これまでの例文で名詞の前にaがついていることに気づいた方もいると思いますが、名詞の前に付いているaやanなどを冠詞と言います。
冠詞とは名詞が特定されているか特定されていないかを示します。
特定されていないものは、単数の場合a/anを名詞の前に置き、複数の場合は単語にs/esをつけます。
特定されているものにはtheを名詞の前に置きます。
名詞は可算名詞(数えられる名詞)と不可算名詞(数えられない名詞)の2種類があり、基本的に可算名詞の場合には冠詞をつけるか複数形にします。
名詞が可算名詞か不可算名詞かは辞書に載っていますので逐次確認しましょう。
例文:
This is a pen.
これはペンです。
That are oranges.
あれはオレンジです。
aとanの使い分け
冠詞の後にくる単語の先頭のアルファベットが母音(a, i, u, e, o)の場合、冠詞はanとなります。母音以外の場合はaを使用します。
例:
This is an apple.
これはりんごです。
This is an orange.
これはオレンジです。
なお、人の名前や固有名詞などには冠詞がつかないため注意しましょう。
例:
He is Sam.
彼はサムです。
This company is Conquer.
この会社はコンカーという名前です。
補語に形容詞がくる文章
次に補語に形容詞がくる文章を見ていきましょう。
形容詞とは、名詞や代名詞を修飾したり、文の補語となる語です。
ポイントは2つあります。
1 語順
2 be動詞の語形変化
ポイント1:語順
補語に名詞がくる文章と同じく、形容詞がくる場合も文型は第2文型でS+V+Cとなります。
be動詞の後に補語となる形容詞をおきましょう。
また主語と補語はイコールの関係となります。
それでは例文を見てみましょう。
I am very happy now.
私は今とても嬉しいです。
この場合、
I:主語
am:動詞
happy:補語
となり、Iとhappyは「私」=「嬉しい状態」であるため、イコールの関係となり、文章が成り立ちます。
She is kind.
彼女は優しい。
上記例文も同様に、
She:主語
is:動詞
kind:補語
となり、She=kind(「彼女」=「優しい」)となり、文章が成り立ちます。
ポイント2:be動詞の語形変化
be動詞の語形変化も補語に名詞が来る場合と同様です。
be動詞は主語によって語形が変化しますので、前段で解説した語形変化を覚えましょう。
また、追加で例文をご紹介します。
This is very spicy.
これはとても辛い。
I am angry.
私は怒っている。
補語に形容詞がくる文章も語順や語形変化のポイントは補語に名詞がくる場合と同じですので、繰り返し音読を行い身につけていきましょう。
なお、名詞と違って形容詞には冠詞がつきませんのでその点だけ注意しましょう。
ここではbe動詞の使い方について解説してきました。
be動詞は英語の基本的な文法となり、今後学習を進める上でもbe動詞を使用した文章はたくさん出てきます。
また、be動詞の使い方を覚えれば自分のことや自分の感情を表現することもできますので、ここでご紹介した例文を何度も音読し、自分のものにしていきましょう。