本日はオススメの文法の勉強方法についてお話ししていきたいと思います。
当サイトでは、英語の勉強をするにあたって文法の勉強は必須だということを他の記事でもお伝えしています。
文法は、英語のスピーキング、リーディング、リスニング、ライティングの勉強を行う上で基礎となるためとても重要で、これらの4技能の勉強に進む前に文法を固めておく必要があります。
一方、インターネット上では「英語の勉強に文法の勉強は必要ない」、「文法の勉強ばかり行っていても話せるようにはならない」などの声もあり、学習者の方は文法の勉強をすべきなのか、他の勉強から行えばよいのか迷う方も多いと思います。
もちろん、「文法の勉強ばかり行っていても話せるようにはならない」という声はもっともで、テキストを読んで文法知識をインプットするだけでは話せるようにはなりません。
インプットだけではなく、アウトプットを行いながら文法知識を定着させることが大事で、そのようにアウトプット中心に文法の勉強を行うことが大切です。
これはスポーツと同じです。
例えばバスケットボールをとってみても、シュートの練習をする際には、まずシュートを打つためのフォームをコーチから教えてもらうと思います。
その後ゴールの周辺からシュート練習をしてフォームや感覚を体に染み込ませます(インプット)。
しかし、それだけで試合でシュートを入れることは難しいですよね。
仲間からパスを受けたり、対戦相手のディフェンスをくぐり抜けてシュートを打つなど、試合を想定して、5対5や紅白戦などの実践練習(アウトプット)が必要だと思います。
英語も同じで文法知識をインプットしただけでは実際の会話で話せるようにはなりません。
実際に声に出すなどしてアウトプットを行いながら文法知識を定着せて使いこなせるようになる必要があります。
本日はそのアウトプットをどのように行うかを中心に、オススメの勉強方法についてお話ししてきます。
文法の勉強方法の流れ
それでは、文法の勉強方法の流れについてご説明していきます。
まずは、勉強に使用する文法書やテキストを準備してください。
市販の文法書やテキストで、例文付きのものであればご自身の使いやすいもので構いませんし、本サイトの文法解説にも初級レベルで必要な文法はほとんど網羅されていますのでそちらを使っていただいても構いません。
参考:文法解説
当サイトのスピーキング勉強法などの記事では、まずテキストを読み込み問題練習などを行う勉強方法をお伝えしていますが、オススメの勉強は文法項目毎にインプットとアウトプットを行う勉強法です。
まずはインプットとしてテキストを読み込み、アウトプットとして音読と「独り同時通訳」を行います。
以下の流れで文法項目毎(1ユニットや1課毎)に勉強を行いましょう。
- テキストを読み文法知識をインプット
- 音読
- 独り同時通訳
1項目につき1週間(〜2週間)を目安に勉強を行っていきます。
それでは具体的な勉強方法をご説明していきます。
具体的な勉強方法について
それでは、具体的な下記の勉強方法についてご説明していきます。
- 文法知識のインプット
- 音読
- 独り同時通訳
まずは1番のインプットから始めましょう。
ステップ1:文法知識のインプット
まずは、勉強する文法項目を決めて、テキストを一通り熟読しましょう。
テキストによっては練習問題などがついているものもあると思いますので、問題を解いても構いません。
そのテキストを読み込み、理解できない部分がないように読み込んでください。
ステップ2:音読
ステップ1が終わったら、テキスト内で紹介されていた例文を音読しましょう。
手順は下記のとおりです。
1 日本語文を見て口頭で訳せるかチェック
まず、英文を見ずに日本語文だけを見て口頭で訳せるかどうかチェックします。
この際紙に書かず口頭で訳すだけで問題ありません。
2 英文を見て30回音読
訳せなければ英文を見て30回音読します。
最初はゆっくりで大丈夫ですが、慣れてきたら自分の出せる最大の速さで音読しましょう。
実際に話す際は、練習よりも速い速さで話すことはできないため、練習の時から最大スピードで話すよう心がけます。
3 日本語文を見て30回音読
次に日本語文のみを見て音読しましょう。
この時、使っている文法を理解しながら音読することが重要です。
こちらも最初はゆっくりで大丈夫ですが、慣れてきたら自分の出せる最大の速さで音読しましょう。
4 次の英文へ進む
次の英文も上記1〜3の手順で練習してください。
上記方法で全ての英文を日本語文だけを見て言えるようになるまで繰り返し練習しましょう。
目安としては毎日練習し、1週間で全て暗記できることを目標にしましょう。
ステップ3:独り同時通訳
音読で文法を体に染み込ませながら、その文法を使用して英文を作る練習をしましょう。
毎日、音読と独り同時通訳を行い、1週間で1項目完成させることが理想ですが、時間がない方は始めの1週間で音読を行い、2週目で独り同時通訳を行っても構いません。
次の手順で独り同時通訳練習を行ってください。
1 日本語を頭に思い浮かべる
まず、練習したい文法を使って英文を作るために、その文法を使って言いたい文章を日本語で頭に思い浮かべます。
例えば「現在進行形」の文法の練習をする場合は「彼は今、大学の図書館で英語の勉強をしている。」という日本語を思い浮かべることができると思います。
2 口頭で英訳する
日本語を思い浮かべたらそれを英語に訳してみましょう。
この時、紙には書かずに頭の中で英文を組み立てて声に出すことが重要です。
先ほどの日本語文を訳すと、一例として
He is studying English now in the library of his university.
のような英文が作れると思います。
3 正しい英文を作る
口頭で訳した後、分からない単語や文法、あやふやな部分を辞書などで調べましょう。
例えば上記英文のうち、大学の図書館は”the library of his university”でも通じますが、辞書を見ると”a university [college] library” がコロケーションとして掲載されています。
こちらのコロケーションの方がより自然な英語のため、”a university library”を使って再度英文を作りましょう。
4 作り直した英文を10回以上音読する
その後、正しく作り直した英文を10回以上音読しましょう。
辞書で調べたコロケーションなどを新たにインプットすることができます。
上記練習で、1つの文法項目で50〜100例文作っていきましょう(期間目安:1週間程度)。
100例文も作ればどのような文脈でその文法を使えばよいのかが身についてきます。
また、100例文作っていくと同じような英文になってしまうことがあると思いますが、前回言えなかった英文が言えるようになっていれば同じ英文を作ってしまっても問題ありません。
ステップ1〜3の勉強が終わったら次の項目やユニットに進み、新しい文法の勉強を行ってください。
本日は、文法の勉強についてご説明してきました。
文法知識は、英語の4技能の基礎になるとても重要なものです。
英語の勉強をはじめる方は必ず文法の勉強を行うようにしましょう。