ここでは関係副詞の使い方をご説明していきます。
こちら(関係代名詞とは?分かりやすく解説します)の記事で関係代名詞について学んでいただいたかと思いますが、同じように文章を繋げることができるものに関係副詞というものがあります。
みなさん、関係代名詞と関係副詞の違いは分かりますか?
関係副詞とは、接続詞と副詞のはたらきをし、先行詞と関係副詞以降の節(形容詞節)を繋ぐものを言い、where、when、how、whyの4つがあります。
この関係副詞と関係代名詞の違いがいまいちよく分かっていない方もいらっしゃると思います。
実際、学習者の方で関係代名詞と関係副詞が混ざってしまい混乱される方も多いですので、本日はその違いも含めてご説明していきたいと思います。
まず、関係代名詞と関係副詞の違いですが、はたらきが違うため、文の作り方が異なってきます。
関係副詞は副詞と同じはたらきをするため、前置詞を含みますが、関係代名詞は名詞のはたらきをするため、前置詞は含みません。
では、どういうことか例文で見てみましょう。
「彼は、私が住んでいた家に住んでいます。」と表したいとき、関係代名詞だと’He is living in the house which I lived in.’または’He is living in the house in which I lived.’と表すことになります。(後者の関係代名詞の使い方は別の記事で解説予定です。)
一方、関係副詞を使って表す場合、関係副詞whereはin the houseという副詞句全体に変化することができるため、’He is living in the house where I lived.’となり、inは不要です。
では、上記の例文を関係副詞を使わずに2つの文で表現して見ると次のようになります。
He is living in the house. I lived in the house.
彼は家に住んでいます。私はその家に住んでいました。
では2つの文を関係副詞の文にする流れを見てみましょう。
1 in the houseをwhereに変える
He is living in the house. I live where.
2 whereを文頭に持ってくる
He is living in the house. Where I live.
3 1つ目の文の先行詞と繋げることができ関係副詞の文が完成
He is living in the house where I lived.
以上が関係副詞の作り方となります。
なお、関係副詞は4つ全てthatへ言い換えることが可能です。
先ほどの例文をthatを使って表すと、’He is living in the house that I lived.’となります。
まだまだ分かりづらいと思うので、1つ1つの関係副詞についてもう少し詳しく見ていきましょう。
関係副詞:when
whenは時を表す語句が先行詞のときに使われます。
なお、関係副詞は省略されることがありますが、先行詞time、day、week、yearなどの直後にくる場合は通常省略されます。
まずは例文を見てみましょう。
She was born in 2021 when the Tokyo Olympic games were held.
彼女は東京オリンピックが開催された2021年に生まれました。
上記の文を関係代名詞を使って表すと次のようになります。
She was born in 2021 in which the Tokyo Olympic games were held.
whichは名詞の2021のみを先行詞にとるのでinはそのまま残ります。
もう1文見てみましょう。
He travelled to Hokkaido last year when I also travelled there.
私が北海道旅行に行った去年、彼も北海道旅行に行った。
関係副詞:where
whereは場所を表す語句が先行詞のときに使われます。
I was born in Ibaraki where the celebrity was born.
私はその有名人が生まれた茨城県で生まれた。
上記の文を関係代名詞を使って表すと次のようになります。
I was born in Ibaraki in which the celebrity was born.
または
I was born in Ibaraki which the celebrity was born in.
もう1つ見てみましょう。
Today I’m going to go to a park where my friend often plays basketball.
今日、私は友達がよくバスケットボールをする公園に行く予定だ。
上記の文を関係代名詞を使って表すと次のようになります。
Today I’m going to go to a park at which my friend often plays basketball.
または
Today I’m going to go to a park which my friend often plays basketball at.
関係副詞:why
whyは理由を表す語句であるreasonが先行詞のときに使われます。
また、whyが省略されることもしばしばあります。
例文を見てみましょう。
He told me the reason why he didn’t join the party.
彼は私に、パーティーに参加しなかった理由を教えてくれた。
もう1つ見てみましょう。
The reason why I was late for school is oversleeping.
学校に遅刻した理由は寝坊です。
関係副詞:how
howは「どのようにして〜であるか。」という意味で用いられます。
先行詞はthe wayに当たりますが、the way howとはせず、howまたはthe wayどちらかを単独で用いますので注意しましょう。
それでは、例文を見てみましょう。
That is how(the way) I improved my English abilities.
このようにして私は英語力を上げました。
もう1つご紹介します。
I will tell you how(the way) you get to the city library.
市立図書館にどのように行けばよいかあなたに教えます。
ここまで、関係副詞についてご説明してきました。
関係副詞とは、接続詞と副詞のはたらきをし、先行詞と関係副詞以降の節(形容詞節)を繋ぐものを言い、where、when、how、whyの4つがあります。
学習者の方はこの関係副詞と関係代名詞が混ざってしまい混乱される方が多いですが、関係代名詞と関係副詞ははたらきが違うため、同じ文を作るのにも文の作り方が異なってきます。
はじめは理解が難しく会話で使いこなすことができないかもしれませんが、ネイティブスピーカーの方たちは日常会話や文章でも使いますので、ぜひ少しずつ理解していっていただければと思います。
ご自身で使いこなせるようになるととても便利ですので頑張っていきましょう!